■SBCドリームテニスツアー・Tour Final Round 決勝トーナメント(17日、兵庫・ブルボンビーンズドーム)

優勝賞金1000万円を目指した国内最高峰の賞金大会SBCドリームテニスツアー・ファイナルラウンド。予選リーグを勝ち抜いた男女各16名による決勝トーナメントが行われ、準々決勝で全日本選手権、女子ダブルスで優勝した瀬間詠里花(35、橋本総業)、伊藤あおい(19、SBCメディカルグループ)が対戦した。

試合はシングルスのみ、ショートセットで行われ1グループ4名、4グループによるラウンドロビン。各グループ上位2名、男女各8名が決勝トーナメントに進出する。

予選リーグ、B組を1位で通過した伊藤とD組2位で通過した瀬間。7月のファーストラウンドでは瀬間が勝利していた。19歳の伊藤は瀬間との対戦が決まった時に「“最悪”って思いました。(瀬間選手は)メンタルが強いので、こちらがいいプレーをしないと崩れてくれないので勝てない相手、自分次第。」と心境を吐露。

第1セット、その言葉通り伊藤が巧みなプレーで前後左右に瀬間を走らせる。4-1で先制すると、第2セットは1ゲームも与えずストレートで準決勝に進出した。
「この会場は苦手なんですけど、これまでで一番いい試合ができました」と笑顔を見せた。

一方の瀬間は「あおいちゃんはダブルスでも助けてもらったり、オフコートでも可愛いなと思うので、やりづらさはなくてお互いにいいプレーが出来ればいいなと思ってコートに入りました」と話し、「今日は負けてしまったんですけど、今日の反省を次につなげられるように頑張りたいなと思ってます」と次戦に向けて意欲を見せた。
今年、最後の試合となり、来年は単複でグランドスラムを目指したいと話した35歳のベテランは19歳の若手にいい刺激をもらっているようだ。

伊藤はその後の準決勝でも勝利し、午後に行われる決勝に駒を進めた。