■フットサル 国際親善試合 日本代表 1ー1 アルゼンチン代表(14日、東京・大田区総合体育館)

フットサル日本代表は、2016年W杯王者のアルゼンチンに善戦。第2ピリオド終了間際のゴールで1-1の引き分けに持ち込んだ。

試合は終始、アルゼンチンペースで進んだ。元世界王者らしい素早いパスワークに日本は圧倒され、第1ピリオド序盤で1点を先制される。その後、26歳の清水和也を中心に攻撃するが、アルゼンチンの分厚い守備を崩すことはできない。それでも、第2ピリオド残り2分、平田 ネトアントニオマサノリ(28)のゴールで同点に追いつき、強豪アルゼンチンと引き分けた。

アルゼンチンは、2016年W杯コロンビア大会で世界王者に輝き、2021年リトアニア大会は準優勝の強豪。日本代表はこれまで6試合を戦い、5敗1分けと一度も勝っていない。2024年ウズベキスタンで開催されるW杯、その予選を兼ねたアジア杯に向けた重要な強化の場となるこの試合。チケットは完売。満員の観客の中にはサッカー日本代表、森保一監督の姿もあった。

日本は、GK、フィウーザ・ファビオ(36)、FP、吉川智貴(34)、堤優太(25)、金澤空(21)、清水和也(26)の5人が先発。しかし、選手交代は自由のため、フィールドプレーヤーもすぐ入れ替わり、攻守もすぐに入れ替わる、目まぐるしい展開が続くが、第1ピリオド4分、一瞬の隙を突かれ、コーナーキックからのヘディングシュートでアルゼンチンに1点を先制されてしまう。

その後も、アルゼンチンの素早く正確なパスワークの前に、日本は防戦一方の展開。ボールを保持できても、相手の素早い寄せに、シュートまで持っていけず、攻撃を組み立てられない時間が続く。

第1ピリオド15分過ぎ、日本はフリーキックを直接狙うも、相手に当たってしまう。3人でパスをつなぎシュートも、GKにクリア。その直後にはコーナーキックのチャンスで、ゴール前、清水が右足を振り抜くが、相手GKに足でクリアされ、惜しいチャンスを逃す。終了間際にも、強烈なシュートを守護神、フィウーザ・ファビオが弾き、ゴールを死守。1点ビハインドで折り返す。

第2ピリオドに入り、日本はミドルシュートに活路を見出す。前半惜しいシュートを放った清水。さらに山中翔斗(21)がゴール左に強烈なシュートを放つ。第1ピリオドに比べボールを保持する時間は増えた日本。ボールを回しシュートを放つが、相手GKの好守もあり、ゴールは生まれない。

残り8分を切り、日本は疲れからかパスミスも目立つようになる。そして敗色濃厚と思われた第2ピリオド残り2分、吉川からのロングボールが前線の平田に渡り、相手GKをかわして起死回生の同点シュート。これで1-1の同点に追いついた日本は、強豪・アルゼンチン相手に引き分けに持ち込んだ。