■スノーボード・W杯 ビッグエア第3戦(日本時間10日、カナダ・エドモントン)

昨季の世界選手権覇者の長谷川帝勝(18、STANCER)が92.25の高得点で北京五輪の金メダリスト蘇翊鳴(19、中国)を破り今季初優勝した。

3本のランで、得点の高い2本の合計点で競うビッグエア。準決勝を1位で通過した長谷川は1本目にキャブ1800、2本目にフロントサイド1800と共に5回転する大技を決めて2本目終了時点でトップに立った。
しかし、好調な長谷川を上回る得点をマークしたのが北京五輪の金メダリスト・蘇翊鳴。
ラスト3本目を前に逆転された長谷川だったが準決勝が終わった時点で「いい緊張感だったから、なんとなく勝てるだろうなと思った。決勝もお楽しみに」と余裕を見せていた。

最後3本目は、2本目と同じフロントサイド1800を繰り出すなど、技のクォリティをあげ92.25の高得点。見事、逆転で長谷川が今シーズンW杯初優勝を飾った。今シーズン初戦は予選敗退、2戦目は4位と徐々に順位をあげ、迎えた第3戦だった。

長谷川はSNSを通じて「最後、2位という状況で迎えまして、このままフロントサイド1800でぶっ飛んで立つしかないと思って、ぶっ飛んだら一瞬コケたと思ったらなんかボーンってハマって立てたので、優勝できました。応援ありがとうございました」とコメント。※写真は優勝した長谷川選手(右)、4位の宮村選手(左)

優勝 長谷川帝勝 181.00点
2位  蘇翊鳴(中国)177.25点
3位  レドモンド・ジェラード(アメリカ)176.00点
4位 宮村結斗 175.00点
5位  木村葵来 168.256点


■長谷川帝勝(はせがわ・たいが)
2005年10月23日生まれ、18歳。愛知県岩倉市出身。
2021年3月、世界ジュニア選手権・ビッグエアで優勝、スロープスタイル6位。
2022年、世界ジュニア選手権・ビッグエアで2位、スロープスタイル4位。
2023年、世界選手権・ビッグエアで日本人初の金メダルを獲得。W杯スロープスタイル種目の年間2位も獲得。
2023年9月に世界成功難度の大技、5回転半する「1980」を世界で初めて4方向全てに成功させ注目される。