■リーグワン ディビジョン1 B組 埼玉ワイルドナイツ 53-12 横浜イーグルス(10日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園ラグビー場)
先発に23年W杯日本代表6人を揃えた埼玉ワイルドナイツが、横浜イーグルスを下し、リーグワン初戦を勝利で飾った。
埼玉が攻守で横浜を圧倒。23年W杯日本代表、松田力也(29)が攻撃陣をけん引し、チームで8トライをあげた。松田自身もキックを5本決め11得点をマーク。大事な初戦でチームを勝利に導いた。
昨季準優勝に終わった埼玉が、昨季チーム史上最高の3位に入った横浜と激突。昨季は、リーグ戦で21-19と2点差で埼玉が勝利。プレーオフ準決勝では、51-20の大差で埼玉が勝ち2連勝中。王座奪還を目指す埼玉か、初の栄冠を目指す横浜か、リーグワン屈指の好カードだ。
埼玉の先発陣、FWは稲垣啓太(33)、坂手淳史(30)、藤井大喜(25)、リアム ミッチェル(28)、エセイ ハアンガナ(24)、ベン ガンター(26)、ラクラン ボーシェー(29)、ジャック コーネルセン(29)。BK陣は、小山大輝(29)、松田力也(29)、野口竜司(28)、ダミアン デアレンデ(32)、ディラン ライリー(26)、竹山晃暉(27)、山沢拓也(29)の15人。
リーグワン初代王者の埼玉は、先発15人の内6人に23年W杯日本代表が名を連ねた。まずは前半3分、相手反則で埼玉がペナルティゴールを選択。W杯でのキック成功率95%を誇る松田が決め3点を先制する。
その3分後には、松田のタッチキックで敵陣へ入るとラインアウトからボールを繋ぎ、”笑わない男”稲垣が突進、倒された所を小山が拾って、一人をかわしゴール中央へトライ、松田のゴールキックも決まり10-0とリードを広げる。
10分にもトライを奪った埼玉、難しい角度のゴールキックを松田が決める。さらに松田は自陣から抜け出すと、スピードに乗ったパス回しを見せる。そしてボールが再び松田に渡ると、左サイドのベン ガンターにキックパス。これが見事に通り、そのまま左隅にトライ。松田の広い視野が得点に結びついた。
司令塔、松田を中心に攻守に渡り相手を圧倒した埼玉、横浜に2トライを許したものの、22-12と10点リードで折り返す。
後半に入っても、埼玉は、23年W杯日本代表、ディラン ライリーのトライ。さらに敵陣ゴール前で、松田が2人飛ばしのパスを大外のラクラン ボーシェーに通してトライを奪うなど、41-12と大きくリード。松田は後半20分でお役御免となった。自身のトライはなかったものの、得意のキックで11得点を稼ぎ、53-12という圧勝劇の立役者となった。
【リーグワン大会方式】
9日に3季目が開幕。12チームあるディビジョン1はA,Bの2組に分かれ、同組内で2回戦の総当たりのリーグ戦を行い、別組のチームとは1試合ずつの交流戦を行う。全16試合の上位4チームがトーナメント方式のプレーオフに進み、決勝は24年5月26日に行われる。














