バレーボールの女子日本一を決める、全日本バレーボール選手権大会・皇后杯。ファイナルラウンドの1回戦が8日に行われ、Vリーグ2部のヴィクトリーナ姫路と全日本インカレ準優勝の東海大が対戦。3ー0で姫路が東海大を下し、2回戦に進んだ。

共に日本代表の姉・宮部藍梨(25 みやべ・あいり、姫路)と妹・宮部愛芽世(22 みやべ・あめぜ、東海大)にとって、代表の合宿などで共に練習する事はあっても公式戦でコートに立って対戦するのは初。

注目が集まった一戦は第1セット、Vリーグ2部ながら開幕から7連勝中の姫路がスタートから勢いに乗る。愛芽世が渾身のバックアタックを打ち込むも、藍梨が完璧なブロックでシャットアウトするなど25ー10で先取した。
第2セットもVリーガーの貫禄を見せ連取した姫路だったが、全日本インカレ準優勝の東海大もただでは引き下がらない。第3セットは一進一退の攻防をみせ、愛芽世のスパイクなどで先に20点に到達。しかし藍梨のブロックなどで追いついた姫路が最後は振り切り、30ー28のストレート勝利で2回戦に進出した。

試合直後は“たまたま”正面に入り、握手を交わした宮部姉妹。笑顔で健闘を称えあった。
初対決について妹の愛芽世は「力が入ることはなかったが、バックアタックをドシャットされたのは、クソーっていう感じ。姉はサイズだけの選手じゃないので、また戦う時は今度は私がブロック出来るように」と内定が決まっているJTマーヴェラスでの再戦を誓った。

姉妹対決を制した姉・藍梨は「敵は敵。気負いはなかった」と話し、ブロックを決めた場面について「若干遅れて飛んで、シャット出来たのでラッキー」と振り返った。また皇后杯で目指すところについて「自分たちは失うものはない。挑戦者の気持ちで常に100%を出してどこまでいけるか挑んでいきたい」と格上1部リーグチームへの挑戦に意気込んだ。

勝った姫路はあす、Vリーグ1部の埼玉上尾メディックスとの2回戦に臨む。

※写真 宮部愛芽世(左)、宮部藍梨(右)

■全日本バレーボール選手権大会 皇后杯

姫路 3-0 東海大(25-10、25-21、30-28)