4日、愛知県刈谷市でソフトボール JD リーグ(Japan Diamond Softball League)で目覚ましい活躍をした選手たちを表彰する「JD.LEAGUE AWARDS2023」が開催され併せて、今年行われたアジア大会杭州での日本代表優勝報告会も行われた。
2シーズン目を迎えたソフトボール JD リーグは西地区、東地区とそれぞれ8チームが所属。
西地区では、トヨタ自動車レッドテリアーズの後藤希友投手(22、ごとう・みう)がMVP(最高殊勲賞)と合わせて5冠を達成した。

エース後藤 ロス五輪への道「もっとうまくなりたい」

晴れの舞台にネイビーのフォーマルな衣装で登壇した後藤は誰よりも登壇回数が多く何度も「賞について一言」を求められても、そこは幾度も大舞台を経験し一回りも二回りも成長した22歳が堂々と自分の気持ちを言葉にしていた。

フォーマルで登場 後藤 希友投手

MVP、最優秀防御率(防御率.083)、最多勝利投手賞(14勝1敗)、ベストナインはすべて2年連続での受賞となり、数字の面でも他を圧倒する素晴らしい成績を残した後藤。それでも本人は「もっとうまくなりたい、数字を出したい」とあくなき向上心を語った。2024年のパリ五輪で競技は実施されないが、3年後の2025年には地元愛知・名古屋でアジア大会、そして2028年にはロス五輪へと道は続く。日本のエースとなった後藤の、更なる進化に大いに期待したい。

レジェンド上野 「自分が何を残していけるか」

そしてこの日、表彰式に続き、6連覇という偉業を達成したアジア大会杭州の優勝報告会が行われた。すべての優勝に関わっているレジェンド・上野由岐子投手(41、うえの・ゆきこ)のコメントに注目が集まった。

「楽しい」と向き合う 上野 由岐子投手

これまでもで口にしていた「楽しい」という言葉。特に今シーズンはその楽しさを持ってソフトボールと再び向き合えることに喜びを感じていたようだ。膝のケガから復帰した今シーズンについては「ケガから復帰したとは思えないほど充実した1年だった」と振り返った。そして、上野が重きを置くのが「伝える」ということ。
「これからは自分がどう、ではなく、自分が何を残していけるか。」
選手という立場だけでなく、もっと先を進む上野由岐子が来シーズンも見れるに違いない。