■全日本フィギュアスケート選手権(21日、長野市・ビッグハット)
男子ショートプログラム(SP)が大会初日に行われ、2年連続6度目の優勝を狙う宇野昌磨(26、トヨタ自動車)が104.69点をマークし、首位スタートを切った。
山本草太(23、中京大学)が会心の演技で94.58点の2位。GPファイナル3位の鍵山優真(20・オリエンタルバイオ/中京大)は、ジャンプの転倒が響き93.94点の3位でフリーに挑む。
29番滑走で演技した宇野は、冒頭の4回転フリップを決めると、続く4回転トウループからのコンビネーションは後半が2回転に。3本目のトリプルアクセル(3回転半)は余裕を持って着氷し、終盤は流れのあるステップとスピンで幻想的な世界観を表現。キスアンドクライでは笑顔をみせ、唯一の100点台となる104.69点を叩き出し、王者としての貫禄をみせた。
演技後は「失敗してもちゃんと完成されているプログラムを見せることが目標でしたし、うまく調整できたと思います」とショートを振り返り、「結果はもちろん皆さんの目標となれるように、優勝というものを目指したいと思います」とフリーへの意気込みを語った。
山本は冒頭の4回転-3回転トウループのコンビネーションを着氷すると、4回転サルコウ、トリプルアクセル(3回転半)も落ち着いて決め、ジャンプは全て降りた。演技後は右手で強くガッツポーズをみせ、会場の声援に応えた。
初優勝を狙う鍵山は宇野の前の28番滑走。冒頭の4回転サルコウで転倒してしまうが、続く4回転ー3回転の連続トウループは高さをみせ、3本目のトリプルアクセルも危なげなく着氷。演技後はジャンプのミスもあってか首を傾げる場面もみられた。
今大会は来年3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)の選考も兼ねており、全日本優勝者は自動的に代表に決まる。男子のフリーは23日に行われる。
【男子ショートプログラム結果】
1位)宇野昌磨 104.69点
2位)山本草太 94.58点
3位)鍵山優真 93.94点
4位)三浦佳生 93.91点
5位)佐藤駿 89.80点














