中国の習近平国家主席との会談を終えたアメリカのバイデン大統領が会見を行い、去年夏以降途絶えていた軍同士の対話再開などで合意したことを明らかにしました。

バイデン大統領は会見の冒頭、今回の習近平主席との会談が「これまでの会談の中でも最も建設的で生産的なものの1つだった」と感想を述べました。

そして、中国との間で去年8月以降途絶えている軍同士の対話の再開や違法薬物対策での協力再開、さらにAI=人工知能のリスクに関する専門家の協議開始で合意したことを明らかにしました。

またイスラエルとハマスの戦闘やロシアによるウクライナ侵攻についても協議し、台湾については「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調した」と説明しました。

さらには人権問題や南シナ海での中国による威圧的な行為、外国企業に不利益をもたらす中国のビジネス環境など、アメリカが懸念する点についても問題提起したとしています。

バイデン大統領は、「習主席との間でいつでも電話で話ができるようにすることで合意した」と明らかにし、米中の間で今後もハイレベルでの外交を続けていく方針を示しました。

また、中国国営の中央テレビによりますと、習近平国家主席は会談で、両国関係の新しいビジョンとして平和的に共存することや相違点や偶発的な事件に対話によって冷静に対処することなど5つのポイントを提示。

台湾問題については、武器の提供をやめ、「中国の平和的統一を支持すべき」と主張しました。

アメリカの輸出管理や制裁については「中国の合法的利益を著しく損なっている」とした上で、「中国の科学技術を抑圧することは、中国の質の高い発展を抑制し、中国人民の発展の権利を奪うことだ」と非難し、制裁の解除を求めたということです。