工事の単価情報を教えた見返りに、業者からプロ野球の観戦チケットなどを受け取ったとして、山口地検は6日までに、防府市上下水道局下水道課技術補佐・村田英樹被告(47)を、収賄の罪で起訴しました。また、防府市の会社役員・石丸宏明被告(55)を贈賄の罪で起訴しました。

起訴状などによりますと、村田被告は2019年4月からことし3月末までの間、防府市農林漁港整備課で防府市が発注する工事の設計などを行い、またことし4月から防府市上下水道局下水道課技術補佐として、水道局発注の工事の設計などをしていました。村田被告は、工事の積算に使う資材の単価情報を教えた事に対する謝礼などとして、11回にわたり、福岡市内でプロ野球の観戦チケット(合計10万4128円相当)などの供与を受けたとされます。また石丸被告は、村田被告にプロ野球チケットなどを供与したとされます。

防府署からの書類送検を受け、2日付けで2人を在宅起訴しました。山口地検は捜査に支障が出るとして、2人の認否を明らかにしていません。