静岡県沼津市のトレーニングジムです。運動を終えた女性が服を着たまま、浴槽のようなものに入ります。
<トレーナーとのやりとり>
「3分でよろしいですね?」
「はい」
「閉めます。じゃあ、3分間頑張っていきましょう」
今回のしずおか産は、世界で唯一の技術から生まれた超低温アイシングマシーン「クライオバス」です。なんと、浴槽の中はマイナス114℃!体を急速に冷やし、血管を収縮。その後、外気に触れると、血管が拡張し、血流を促進することで疲労回復や新陳代謝の向上などの効果が期待されています。
<利用者>
「たしかに手先や足先は冷たいと思うが、そこまで温度が下がっているような体感はないですね。もう、少し温かくなっています。血のめぐりがよくなっているような」
<アイシック健身塾 今井勇太チーフ>
「運動をする施設なので、体を鍛えたあとのクールダウン、痛みを抱えた方の症状緩和に役立てればと思って、導入した」
作っているのは、沼津市宮本の温度調節機器を製造する「エイディーディー」です。実は、12年前、世界で唯一のある技術を生み出しました。
<エイディーディー 下田裕人専務>
「世界で初めて液体窒素を使わずに電気だけで動く。アイシングマシンになります」
実現させたのは、マイナス120℃という温度。液体窒素を使わず、電気でマイナス80℃以下を作り出せるのは、世界中でこの会社だけです。新型コロナワクチンの輸送でマイナス120℃の保冷剤とフリーザーが使われ、注目されました。その技術を健康分野に活用したのが「クライオバス」です。
一般の冷凍庫はマイナス18℃。では、マイナス120℃とは、どれくらいの低さなのでしょうか。濡れタオルを5秒ほど回してみると…
<中西結香記者>
「すごいですね。カチカチに固まっている」
<エイディーディー下田裕人専務>
Q.体をここに入れても安全?
「心臓に対する負荷など安全だというエビデンスが取れているので、どなたでも基本的にご利用していただける製品です」
「クライオバス」は、液体窒素を使わず空気を電気で冷やします。また、浴槽の中は風がないので、使用時間を守れば体が凍る危険性はありません。マイナス120℃に足を入れてみると。
<中西結香記者>
「寒い。水風呂は苦手だけど、これだったら大丈夫です」
血流が促進されることでむくみが取れ、ふくらはぎが平均で1.5センチほど細くなる研究データが報告されているそうです。
さらに、「クライオバス」は、スポーツ選手にも利用されはじめています。サッカーJ3アスルクラロ沼津の附木雄也選手です。練習後、ほぼ毎回「クライオバス」に入っているといいます。
<アスルクラロ沼津 附木雄也選手>
「サウナに入ったあとに水風呂に入ったあとみたいに、すっきりする感覚があるので、ハマっているというか、入らずにはいられないかなという感じ。去年、筋肉系のけがをしちゃって、去年からお世話になっているが、今年筋肉系のけがは1回もないので、かなり助けていただいている実感はある。本当にありがたい」
沼津が生んだ世界に誇る技術は、美容や医療などの分野でも新たな可能性が期待できる「しずおか産」です。
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