反省の意味が込められた提案は、果たして議会を通過できるのでしょうか。静岡県の川勝平太知事は、いわゆる「コシヒカリ発言」のペナルティとしていた給与やボーナスの返上に関する議案を提出しました。
<川勝平太静岡県知事>
「私の御殿場に関わる不適切発言等に関しましては、県議会をはじめとして、県民のみなさまに不信の念を抱かせてしまったことをあらためて深くおわび申し上げます」
静岡県議会の初日の9月21日、川勝知事は自らの振る舞いについてあらためて謝罪。その償いとして、議会に提出したのが給与返上に関する議案です。
2021年の参院補選で、川勝知事は御殿場市について「コシヒカリしかない」などと発言して批判され、県議会で辞職勧告決議が可決されました。
これを受け、川勝知事は自らのペナルティとして、給与とボーナス446万円ほどを返す意向を示しました。しかし、給与とボーナスの未返上が発覚、2023年7月の県議会では、自民改革会議が知事の不信任決議案を提出する事態に発展しました。
<川勝平太静岡県知事>
「知事の職にある限り、辞職勧告を突きつけられている身であることに変わりはありません。常時公人など、自らに課した『知事心得五箇条』を全身全霊で実行してまいります」
川勝知事が提出した案は、11月の給与の一部と12月の給与とボーナスを減額することで、当初、返上するとしていた約446万円分を相殺するというものです。
川勝知事に不信任決議案を突きつけた自民改革会議はー
<自民改革会議 増田享大代表>
「わたしたちの求めているものとは違う形で本人自らが自らに課したペナルティーの話。まだ疑念が晴れていないところもあるので、来週から一般質問、代表質問が始まるので、会派の議員から問い正していきたい」
自民改革会議は、本会議での質疑などをふまえ「給与返上議案」について、会派として意見を集約する考えです。
議会終了後、報道陣の問いかけには固く口をつぐんだ川勝知事。知事の給与返上などの議案の採決は、10月13日に行われる予定です。
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