■世界水泳選手権 競泳6日目(28日・マリンメッセ福岡A館)

世界水泳選手権の競泳6日目は、男子200m平泳ぎで渡辺一平(26・TOYOTA)が2分08秒78で6位入賞。同レースではアジアのライバル・中国の覃海洋が世界新記録を樹立した。また、女子50mバタフライに出場した池江璃花子(23・横浜ゴム)は、全体5位で決勝に進んだ。

渡辺一平 200m平泳ぎ6位入賞 「情けない」中国の24歳が3冠&世界新

男子200m平泳ぎ決勝では、元世界記録保持者の渡辺が2分08秒78で6位入賞を果たした。前日には「4年ぶりの代表復帰で、ただのチャレンジャーなので、思い切ったレースができればいい」と話していた渡辺だが、ハイレベルなレースを前半2位で折り返した。しかし後半に強い海外勢の追い上げに対応できず、2分08秒78の6位でフィニッシュ。「詰めの甘さを感じた」と悔しさを滲ませた。大分県出身の渡辺は「地元九州で多くの方に応援に来ていただいて、そういった歓声も自分の中で楽しめた」と大歓声に感謝した。

同決勝では世界新記録が誕生。5レーンを泳いだ中国の24歳・覃海洋が2分05秒48の世界新記録を樹立し、昨年Z・スタブルティクック(オーストラリア)がマークした記録(2分05秒95)を0秒47も更新した。さらには50m、100m、200mの3冠も達成し、圧倒的な強さを見せつけた。これには渡辺も「地力の差を見せつけられた。僕より圧倒的にレースが多い中でこの結果。日本の平泳ぎを任された身として情けない」とコメント。渡辺は9月開幕のアジア大会で再び覃海洋と激突する。

◆男子200m平泳ぎ結果
金メダル 覃海洋(中国)2分05秒48 世界新記録
銀メダル Z・スタブルティクック(オーストラリア)2分06秒40
銅メダル M.ファロン(アメリカ)2分07秒74
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6位 渡辺一平 2分08秒78

初代表・栁川大樹 200m背泳ぎ8位入賞「自分の弱さを感じた」

男子200m背泳ぎ決勝では、栁川大樹(21・イトマン港北/明治大学3年)が1分57秒82の8位入賞。初代表ながら準決勝で自己ベストを更新し、決勝に駒を進めていた。迎えた決勝では、さらなる自己ベスト更新とはならず。「きつい中で3本目も自己ベストで泳ぎたかった。気持ちの面で心が折れちゃう自分の弱さを感じた」と肩を落とした。それでも大学3年で世界の決勝を経験。来年のパリ五輪に向けて「入江(陵介)さんも200mに出ると言っているので、必ず代表権をとれるように頑張りたい」と決意を語った。

◆男子200m背泳ぎ結果
金メダル H.コーシュ(ハンガリー)1分54秒14
銀メダル R.マーフィー(アメリカ)1分54秒83
銅メダル R.ミチュコフ(スイス)1分55秒34
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8位 栁川大樹 1分57秒82

池江璃花子「この日のために頑張ってきた」5位で決勝進出!

強いIKEEが世界の決勝に戻ってきた。女子50mバタフライ準決勝に登場した池江。この種目は、兼ねてから強い思い入れがある本命種目。今大会9レース目というタフなスケジュールの中でも25秒72をマークし、全体5位で決勝への切符をつかんだ。レースを終え「本当にこの日のために頑張ってきた。ここで決勝に残れなかったら世界に戻ってきたことを証明できない」と話した池江。メダルへの期待も高まるが「(メダルへの欲は)まったくないので、期待しないでください」と笑った。予選8位通過の相馬あい(25・ミキハウス)は26秒18の全体15位で決勝に進むことができなかった。

そのほか、男子100mバタフライ準決勝では松元克央(26・ミツウロコ)が51秒16の7位で29日の決勝進出。ここまで200m自由形ではスイムオフの末、準決勝敗退。100m自由形でも予選敗退と悔しい思いをしている松元。レース後「腕が上がらないくらいまで出し切った。決勝に進めたのでうれしく思います」と安堵の表情を見せた。
(写真は左から渡辺選手、覃選手)