マスクの着用について政府の新しい考え方が公表されましたが、感染対策と熱中症対策の両立が求められる教育現場は模索が続いています。22日に福岡市で行われた運動会を取材しました。
雲一つない青空が広がった22日、福岡市早良区の室見小学校では、全校児童約700人が参加して運動会が開かれました。開会式の時間ですが、運動場に児童の姿はありません。
校長先生「熱中症にならんないように、しっかりと水分をとりながら運動会を頑張ってください」
密を避けるため、開会式はオンラインで行われました。児童たちはそれぞれの教室で、マスクをした状態で静かに話を聞いていました。
この学校は各学年の競技を、ダンスとリレーか徒競走の2種目に絞り、運動会を午前中のみに短縮しました。また、密を避けるため競技は学年ごとに分け、運動場に出る児童も対象の学年に限定しました。
6年生「小学校最後で、学年別でもできたので良かったです」「一日中やりたいと思ったけど、運動会自体できて嬉しい」
RKB堤千春「出番ではない学年の子供たちは教室で待機し、グラウンドを見て応援しています」
競技を終えた児童は各教室で待機し、窓からほかの学年の競技を応援しました。また、マスク着用について学校は、熱中症予防の観点から競技中は外すことを推奨していますが、22日は本人や保護者の希望などで着けたままの子供もいました。
保護者「外せる場合には、外してもいいのかなという気がする」「まだ完全に新型コロナがなくなったわけではないので、気になるところはあるが、この暑さの中で熱中症も気になるので、距離をおいて条件付きで、徐々に外すのを試していくのもありなのかなと感じた」
室見小学校 藤田智徳校長「議論になっているのが2メートルの距離だとか、会話を極力なくすとか条件が付いているので、どうしても子供たちの活動は流動的な部分があるので、あっという間に近距離に近づいていたり、会話が始まっていたりというのがある、それでどうしても心配な子供はいるのかな」
感染対策と熱中症対策に気をつけながら、子供たちにとって貴重な学びをいかに確保するか。学校現場の模索が続いています。
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