中国とフィリピンが領有権をめぐり対立する南シナ海で、100隻を超える中国船が1週間以上とどまっていることが分かりました。
南シナ海では先月23日、中国海警局の船がフィリピンの巡視船に衝突寸前まで接近する事態が起きました。
こうした中、フィリピンメディアによりますと、沿岸警備隊の担当者は3日、南シナ海の南沙諸島付近で「100隻を超える中国当局などの船が4月下旬から1週間以上とどまっている」と明らかにしました。
また、「海上民兵」と呼ばれる軍事訓練を受けた乗員も100人以上いるとしています。
南シナ海では2年前にも200隻あまりの中国船が確認され、フィリピン政府が「明らかな挑発行為だ」と中国側を非難していました。
訪米したマルコス大統領がアメリカとの防衛協力の強化に動き出すなか、領有権をめぐる中国とフィリピンの対立はさらに深まるおそれがあります。
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