クロスカントリーの世界No.1決定戦。世界クロスカントリー選手権大会(18日開幕・オーストラリア・バサースト)に向けて田中希実(23・豊田自動織機所属)ら日本代表16人が羽田空港から15日に出発した。

シニア女子10㎞には田中の他に廣中璃梨佳(22・JP日本郵政グループ)、吉村玲美(22・大東文化大)、川口桃佳(22・豊田自動織機)ら4人がエントリー。空港で取材に応じた田中は「世界クロカンは2回目で前回はそんなに通用しなかった。クロカンになると未知の部分が大きいから、チャレンジ精神を持って走ってよかったなって言う気持ちで楽しく終われたらいいなと思う」と2回目の世界クロカンを楽しむ予定だ。さらに「ハングリー精神が鍛えられるのがクロカン。速さより強さが出る。わたしが苦手とするところもそこだから逃げずに取り組むことがトラックとかにもつながる」と意気込んだ。

男子は吉田圭太(24・住友電工)、長谷川柊(25・Kao)、服部弾馬(28・NTT西日本)、 北村友也(24・OBRS)が出場。最年長の服部は「今年移籍もしましたし、会社に恩返しをしたいという気持ちもあったんですけどニューイヤー駅伝ではコロナになってしまい出場することができなかったので、今回の世界クロカンではしっかり結果を出したいなというふうに思ってます」と気合が入る。

その他にもアンダーカテゴリーには世界の大舞台で活躍が期待される選手たちが数多く出場。昨年のU20世界陸上(コロンビア・カリ)で男子5000mで7位入賞を果たした吉岡大翔(佐久長聖高3年・18歳)は今回が2回目の海外遠征。前回、コロンビアの遠征時には、初日にお腹を壊してしまい今回は白米と味噌汁を準備して挑む。「自分の中でもベストパフォーマンスを発揮できればなというふうに思っています」。
またU20世界陸上で女子1500m6位入賞の澤田結弥(浜松市立高2年・16歳)は「クロスカントリーが初めてなので自分の走りをして、海外の選手と勝負したい」と話した。

クロスカントリーは陸上長距離の種目で、トラックやロードではなく、野原・草原・森林・丘陵など、自然の地形を利用して行われ“草原の格闘レース”とも呼ばれている。新型コロナウイルスの影響による2度の延期を経て、3年ぶりの開催となる。

田中は米国・ボストンで行われた今季初戦となる室内1マイルで4分28秒94の日本新をマーク、翌週の10日には室内の3000mで日本記録を更新。今回は屋外で行われる大会だが好調を維持している田中の記録にも期待だ。