地域の活性化を目指して親子で作ったアイスクリーム。その親子が営む会社が天皇杯を受賞しました。
熊本県庁を訪れたのは、農林水産業の最高の栄誉である天皇杯などの三賞を受賞した人たちです。

蒲島 郁夫 知事「普通のことやってても(賞は)もらえない。普通のことをやらないことが評価される世の中」


知事が言う「普通のこと」をやらなかったのが、天皇杯を受賞した山鹿市の市原幸夫(いちはら ゆきお)さんです。


市原さんは20年以上前から地元の農産物を使ってアイスを作っていて、RKKは5年前に取材していました。


パストラル 市原 幸夫 社長「新しい農産加工グループのひとつのモデルができないかと」


そこで考えたのが、生産から加工・販売までを手掛ける農業の形。実現に向け一役買ったのが息子たちです。


長男がアイス工場での開発・販売、次男が農業現場で栗やブドウなどの生産、三男が販売拠点としての洋菓子店の開設、それぞれの部門を3人の息子夫婦が担います。


市原社長「取り組んできて約22年かかったんだけど、やっとそれが収穫じゃないんだけど、実がなりそう」


こう語っていた市原さん。これまでの取り組みを「天皇杯」という最高の形で評価されました。

市原社長「常に通過点なんですね。僕らの取り組みは終わりがないというか」


市原家の挑戦はまだまだ続きそうです。