静岡県伊東市の魚市場で、1台のフォークリフトを追うカメラマン…運んでいたのは「サバ」でした。きょうの「しずおか産」は、新鮮なサバをすり身にした「サバのすり身サバ男くん」です。
<いとう漁業協同組合 稲葉祐治さん>
「漁師さんが一生懸命獲ってきた魚、これを私たち漁協職員が鮮度を保ったまま、『すり身』の状態にしています」
調理のしやすさから、メニューに取り入れている飲食店もあります。
<伊豆中ばんばん食堂 ラスカ熱海店 小泉淳平店長>
「使い勝手はものすごくいいですね。袋あけて練っていればできるので、ただ、使い勝手だけではなく、新鮮なサバを使ってますので、納得して出せる商品になります」
<神谷修二カメラマン>
Q.これを使ってどんな料理に?
<小泉店長>
「『ちんちん揚げ』という伊東の郷土料理になります」
Q.ちんちん揚げは昔から食べていたのか?
「昔から食べていますね。家庭の味というかおばあちゃんの味ですかね」
「サバ男くん」を使った「ちんちん揚げ」を食べていただきました。
<食べた女性>
「ん~おいひい。サバの味がする。野菜も入ってるし。臭みもないですね」
伊東の魚市場には、伊豆の東海岸の定置網から水揚げをした魚が集まります。中でもサバは、昔から伊東近海でたくさん獲れる魚です。すり身にする加工場は、魚市場の隣にあります。競り場からわずか40秒で搬入…仕分けをした後、すぐに下処理をします。
<いとう漁業協同組合 稲葉祐治さん>
「水揚げされた魚を、買い付け後、すぐに加工場まで持ってくる。短い距離で、スピーディーに処理ができる」
下処理を素早く終えることで、サバのうま味を引き出します。
<稲葉さん>
Q.さっきまで泳いでたんですもんね?
「泳いでましたね。数時間前、定置網が網を巻き上げる時間が朝5時くらいですから、2、3時間後には処理をしています」
鮮度を落とすことなく、サバのすり身を可能にしたのがこの機械です。
<稲葉さん>
「『骨肉分離機』という機械です。この穴からすり身が抽出されてきます。ひき肉のように使えることが大きいです。まるごとなので、身と皮のおいしい成分、皮の一部も入ってます。口当たりする骨や皮はカスとして出てきます。シンプルな構造なので、原料から製品になるまでの温度差の変化が少ないという特徴があります」
いとう漁協がサバのすり身の商品開発を始めたのは10年前。魚離れが進む中、地元の漁師や港町の主力産業を守りたいという思いからです。「サバ男くん」は鮮度抜群、添加物は一切なし!サバ100%のすり身です。冷凍で保存することもできます。
「サバ男くん」を使って地元の事業者がラー油を販売しているほか、福祉施設や保育園をはじめ、伊東市内の小中学校の学校給食にも使われています。立地のよさと技術を味方に、海の恵みを新鮮なまま閉じ込めたしずおか産です。
<いとう漁業協同組合 稲葉祐治さん>
「いろいろな工夫の仕方で食べることができますので、魚が苦手な方に特に食べていただきたいと思います」
注目の記事
『最後だとわかっていたなら』生徒の心に響く“被災者の後悔”動画の授業「最後だとわかっていたら、お弁当作って見送ったかな」【東日本大震災から15年】

【羽生結弦さん・動画公開】「唯一見えた光は星空。そんな存在になれたら」15年前の震災から復興への思い語る

「日常を一緒に作りたい」 漁業の街・大船渡市を農業で復興へ 東北最大級のトマトの産地に 山梨の農業法人との絆【東日本大震災 3.11】

がれきの中で“家族写真”探していた女性は今…2年後に住宅再建 空き地も目立つ陸前高田で暮らし続ける理由【東日本大震災15年】

「患者さんが一人でも戻るなら自分も戻る」津波で孤立した病院は海辺で現地再建 地域医療を支える覚悟<南浜中央病院の15年・後編>【東日本大震災15年】

【3月9日】レミオロメンのカバーで1000万回再生 当時高校生だった3人が15年後の「3月9日」に再会した理由「この日しかないと思って【前編】









