バスケットボールB2リーグの「熊本ヴォルターズ」前半戦を終えて現在、西地区3位です。今回はB1昇格を目指し奮闘するチームの裏方に密着しました。

1月8日、ヴォルターズはホームで5連勝をかけた戦いに臨みました。ブースターをわかせる華やかな舞台。その裏では、経営陣も含めた総力戦が展開されていました。


この試合、ボランティアスタッフと共に会場入口で来場者を出迎えていたのが、ヴォルターズの福田 拓哉(ふくだ たくや)社長です。

熊本ヴォルターズ 福田 拓也 社長「Tシャツ着て応援してね」


この日は、売り上げの一部を熊本城復興に寄付するイベント。ヴォルターズのユースチームの選手たちに発破をかけます。

福田 社長「声出して、さあいこう!」
ユースチームの選手たち「熊本城復旧募金活動にご協力お願いします」


プロ野球やJリーグでは社長が現場の最前線で働くことはあまりありませんが、福田社長は、経営のトップとして現場での仕事を大切にしています。

福田 社長「(来場者から)もっとこういう風にしてくれるともっとうれしいんだよねとか言って頂けるので、ビジネスする上ですごく重要な、宝の山のような情報なんですよね」


こちらは、ヴォルターズの経営陣の1人、福山 直樹(ふくやま なおき)執行役員。
福山 直樹 執行役員「ここをやってくれという、1つの与えられた仕事ではないので」


福山さんの役割は、当日券の販売や小学生がプレーする前座試合での誘導、観客の入り具合の確認など、試合前から大忙しです。

福山執行役員「社長だから役員だからということは全く考えずに、みんなでやっています」


こうして社長たち経営陣も奮闘し始まったホームゲーム。試合の合間にも審判側の係員から紙を受け取りベンチに配る福山さんの姿が。

福山執行役員「スタッツランナーという役割があるので、それをやってます」

スタッツランナーとは、各クォーターごとの選手の成績を各チームや放送席に配る役割です。

ヴォルターズは9点リードで最終第4クォーターを迎えましたが、逆転を許し5連勝を逃しました。

本村 亮輔 キャプテン「自分たちが運営スタッフたちに1番恩返しできるのは試合に勝つことだと思っているので、最後に良い形で締めくくりたかったというのが正直あります」


試合が終われば、全員で片付けです。3ポイントラインのテープや通路に敷いていたシートを剥がします。

ボランティアスタッフも含め作業すること2時間、体育館は元の姿に。スタッフ一丸となってホームゲームの運営を終えました。


福山 執行役員「いつも(ブースターから)元気つけられる方なので、少しでも会場などでわくわくする空間を作っていければと思います」


福田 社長「楽しかったと言ってくれるブースターがたくさんいたので、一緒になってヴォルターズと盛り上がってくれる、そういう人たちの数をどんどん増やしてきたいです」

ヴォルターズの前半戦終えての順位は、西地区3位とプレーオフ進出圏内に付けています。後半戦は、18日に2位・長崎との試合でスタートします。