熊本県山鹿市で600年以上受け継がれている正月行事「かせいどりうち」が行われました。

「かせいどりうち」とは山鹿市・阿佐古地区の乙皇神社(おとすめじんじゃ)に600年以上前から伝わる正月行事です。

子どもたちが神の使いとして各家庭にしめ縄を配り五穀豊穣を願います。
子どもたち「かせいどり、どっさりおいわいな」

しめ縄で上がり框を叩き「稼ぎをたくさん取れるように」という願いを込めます。

神の使いが訪れた家には手作りのしめ縄が授けられ住民はお礼にお菓子などを渡します。

新型コロナウイルスの影響で去年、おととしと子どもたちは黒いマスクを身に着けて神の使いになっていましたが今年は3年ぶりに顔を墨で塗る本来の形に戻りました。

「マスクの黒だけよりもいつもの通りのほうが感じよかったです」
「楽しい」
「(顔が)ちょっとかゆいけど慣れてきました」

各家庭では授けられたしめ縄を神棚に飾り、今年一年の安寧を祈願しました。