東京・銀座にある商業施設「GINZA SIX」で異臭騒ぎがあり、26人が体調不良を訴えました。男が催涙スプレーのようなものを噴射したという情報があり、警視庁は傷害事件として逃げた人物の行方を追っています。

喜入友浩キャスター
「東京・銀座です、車道を埋め尽くすように救急車両が止まっています、あちらでは今も隊員たちが慌ただしく活動をしている様子が分かります」

日本を代表する繁華街が白昼に騒然としました。

歩道を埋めつくすほど多くの消防や警察の関係者たち。消防・救急車両あわせておよそ60台が駆け付け、さらに大規模災害時などの際に出動する大型の特殊救急車「スーパーアンビュランス」も急行しました。

喜入友浩キャスター
「現場の前には『救護所』と書かれた臨時の救護所が設置されています。いま、囲いがされていて中の様子は分かりませんが、次々と消防車が出てきている状況です」

黄色い防護服を着てボンベを背負い、現場へ向かう消防隊員の姿も確認できます。

目撃者
「12時18分。何人か女性がいて、うずくまっている人もいた。(Q.何人倒れていた?)1人だけ(見た)。倒れていたというより、うずくまっていた感じ」

事件が明らかになったのは、25日正午ごろ。同じ内容の通報が相次ぎました。

110番通報
「刺激臭みたいなものがあり、みんな咳をしている」

異臭騒ぎが起きたのは“銀座最大級”の複合商業施設「GINZA SIX」。百貨店の「三越」や「松屋」、そして高級ブランド店などが軒を連ねる銀座のメイン通りの中心部にあります。この1階にある三井住友銀行銀座支店のATMコーナーで事件が起きました。

これは、発生直後のGINZA SIX内部を捉えた映像。客を誘導する警備員や、複数の消防隊員の姿が確認できます。

外国人観光客
「外で何かが起きている」

状況が把握できていない外国人観光客もいました。

当時「GINZA SIX」にいた女性
「警察の方が『ここ通してください』『早く渡ってください』とか。そういった声が物々しく大きくという感じで、下まで来ちゃうと人の声が通るという感じではなかった」

何が噴射されたのか、まだ状況が分からない中、現場には急遽、青いテントが設置され、テント内には異物を吸ったとみられる人の姿も。

さらに、多くの人が消防隊員に誘導され、“どくろマーク”に「汚染物収納」と書かれた袋が配布されていました。被害を受けた衣服などを入れるためとみられます。

また、防護服とみられる青いガウンのようなものを羽織る人もいました。

現場の様子を目撃した人は…

目撃した人
「男の人はしっかりしてるように見えたが、最終的にはふらふらで、吐いていた。(何か)吸っちゃったんじゃないの。水飲んでバーッと出したり」

目撃した人
「胸を抱えている状況の人たちもいた。(体調不良者は)見た感じで10人以上はいた」

警視庁などによりますと、20代~80代の男女26人がのどの痛みなどの体調不良を訴え、このうち25人が病院に運ばれました。全員意識はあり、命に別状はないということです。

喜入友浩キャスター
「現場となったのは銀座の大通りに面するあちらの銀行で、ガラス張りになっていて、外から中の様子がよく見えます」

警視庁によりますと、GINZA SIXの1階にある三井住友銀行銀座支店のATMコーナーの中で、男が催涙スプレーのようなものをまいたという情報があるということです。

鑑識活動を行う捜査員が入念に調べていたのは、店内の柱に残された赤い染み。現場からは唐辛子などに含まれる辛み成分「カプサイシン」のような成分が検出されたといいます。

捜査関係者によりますと、外国籍とみられる人物同士のけんかがあり、一方がスプレーをかけて逃げ、周囲にいた人たちが巻き込まれたという情報があるということです。

現場から逃走したのは、身長170センチくらいで、紺のスーツを着た30代くらいの男だといいます。

警視庁は傷害事件として、逃げた男の行方を追っています。