沖縄県は25日、南部保健所管内の通所介護施設を中心に結核の集団感染が発生したと発表しました。去年6月から今月11日にかけ、発病者5人、感染者27人が確認されています。沖縄県内での集団感染の発生は2019年以来、6年ぶりです。(今回の集団感染の最初の患者は2025年に発生しているため、6年ぶりとなる)
経過
県によりますと去年6月、南部保健所管内の通所介護施設を利用していた90代の患者が結核と診断されたことを受け、保健所が調査を開始しました。
今月までに計174人に健診を実施した結果、最初の患者が利用していた施設の別の利用者と、職員の出入りがあった系列の他の介護施設の利用者など、4人の発病と、発病はしていない感染者が23人確認され、最初の患者を含めると発病者5人、感染者27人の集団感染と確認されたということです。重症者は出ていません。
県はこれまでに接触者健診を行った174人以外から今後感染者が出てくる可能性は低く、集団感染は収束したとしています。
県内で結核の集団感染が発生したのは2019年に宮古島市の社会福祉施設で33人が発病、2人が死亡したケース以来です。
県は、結核の初期症状は風邪に似ていることから、咳や痰が2週間以上続く場合や微熱・倦怠感が続く場合は、早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。
集団感染の主な要因
県は集団感染の主な要因として、初発患者が施設職員や他の利用者と同一空間を長時間共有していたことを挙げています。また、最初の患者が利用する施設に系列施設の職員が応援に入ることがあり、接触する機会があったことも要因の一つとみられるほか、最初の患者と接触のあった発病者からの二次的な感染の広がりも確認されています。
結核とは…
結核は結核菌が原因となる感染症で、感染症法において2類感染症に分類される。感染は、患者の咳やくしゃみで空気中に飛び出した結核菌を肺に吸い込む「空気感染」によって広がり、主な症状は咳・痰・微熱・倦怠感・体重減少など。感染しても発病するのは10人に1〜2人程度。治療は症状に応じて入院または通院で行われ、決められた期間、欠かさず薬を服用すれば治癒するとされる。














