■世界フィギュアスケート選手権 女子シングル・フリー(日本時間28日、チェコ・プラハ)

今季限りで現役を引退する坂本花織(25・シスメックス)がフリーでパーフェクト演技を披露し、フリー(158.97点)&合計(238.28点)ともに自己ベストを更新。ミラノ・コルティナ五輪では銀メダルで悔し涙を流したが、現役引退に花を添える涙の金メダルで、最高のフィナーレを飾った。

表彰式を終え、メダリスト会見で坂本は「最後の最後、金メダルを取って晴れやかな気持ちで競技から離れられるので、もう本当にすごく幸せです」と喜びを語った。

長く競技生活を続けてきた坂本がついにリンクに別れ。「試合に向けて一生懸命練習をするっていうことが恋しくなるなって思う。毎シーズン新しいプログラムを作って、調子を上げて、試合に出てしっかり結果を残すという、この過程がないんだなって。今思えばすごく青春だったなと思う」と寂しさも吐露。

その思いとは裏腹に厳しい練習から離れるということもあり「競技のためにやってきたことをもうしなくていいから、それは何だろう、よーしって感じ(笑)」といつもの坂本らしい笑顔も見せた。

世界選手権の出場はミラノ五輪から帰国する際に決断したという。「(世界選手権)出るならば1週間くらい休んだらと提案されて、心も体もリセットしてから練習を再開して、(休みで)調子が落ちたので必死に上げないとっていうのもありましたが、なんかそれですら楽しくて。オリンピックが終わってからの1か月間は本当に楽しかったです」と今大会までの充実の日々を振り返った。