新緑が芽吹き始める箱根。名門「箱根カントリー倶楽部」を舞台に、4月16日から2日間にわたって、2026シニアツアー第2戦「ノジマチャンピオンカップ箱根シニアプロゴルフトーナメント」が開催される。2016年に産声を上げた本大会も、今年で記念すべき10回目を迎える。
シニアプロが熟練の技で競う「ノジマチャンピオンカップ」
今年は、コースを知り尽くしたホストプロの藤田寛之選手をはじめ、圧倒的な強さを誇る前回覇者のプラヤド・マークセン選手ら、シニア界を牽引するトッププロが集結し、熟練の技をぶつけ合う」
名匠・赤星四郎さんが設計した箱根カントリー倶楽部は、箱根・仙石原の自然の起伏をそのままに活かした戦略性の高いコース。風の読み、芝目の判断、そしてプレッシャーに打ち勝つ精神力…パワーだけでなく、状況に応じた「引き出しの多さ」が試されるため、シニアプロならではの緻密な技術を間近で堪能できるのが、本大会の最大の見どころだ。

シニアツアーとの出会い〜第10回大会までの歩み
大会を主催するのは、家電専門店の「ノジマ」。1959年に神奈川県相模原市で創業し、以来、「社会に貢献する経営」を経営理念に掲げ「地域密着型」で人々の生活をより豊かにしてきた。そんなノジマが、なぜゴルフ、それもシニアツアーに注力するのか。
きっかけは2015年、野島廣司社長がハワイの米国シニアツアーにゲストとして招かれたことだった。そこで目にしたのは、レギュラーツアーの張り詰めた空気とは異なる、選手と観客の距離が近い温かなホスピタリティあふれる光景だった。シニアプロに活躍の場を与えるだけでなく、スポーツが「地域の一部」として溶け込んでいるその姿に、野島社長は深い感銘を受けた。
さらにその年、地元・神奈川の箱根山で火山活動が活発化。観光客が激減し、箱根の街はかつてない苦境に立たされていた。「同じ神奈川の企業として、箱根に活気を取り戻したい」──野島社長の強い想いが、翌年のトーナメント開催という大きな挑戦を実現へと導いた。

社会や地域と共に歩んできた、ノジマチャンピオンカップ。
シニアツアー初参戦の秋葉真一が初代王者に輝き、華々しいスタートを切った第1回大会(2016年)では、直前に熊本地震が発生。これに対し、ノジマは即座に支援を決定した。大会を通じて総額1000万円の寄付を行い、「スポーツを通じた支援」の形を世に示した。
2020年には、新型コロナウイルスの影響で多くのイベントが中止に追い込まれた。ノジマもまた本大会の中止を余儀なくされたが、無観客でのチャリティトーナメントを急遽開催し、その収益を神奈川の医療従事者へ寄付。形を変えてでも「誰かのために」という姿勢を崩さなかった。
そして節目となる今年の第10回大会では、新たな試みも。テレビ中継の目玉として、女子プロゴルファーによる「ラウンド解説」を初めて導入する。横浜にレッスンスタジオを持つ下村真由美プロが、女子プロならではの視点でプレーを紐解き、神奈川の大会を共に盛り上げる。
「手作り運営」に宿るノジマのおもてなし
「ノジマチャンピオンカップ」には、他のゴルフトーナメントとは決定的に異なる点がある。通常なら広告代理店や専門業者が運営として入るが、本大会は、事前準備から当日まで運営のほぼすべてをチームノジマ各社の従業員たちが自らの手で行っているのだ。例えば、資料作りや駐車場の誘導から、協賛の依頼やパーティーの運営に至るまで、ノジマの「手作り」。店舗や本社などで働く従業員のうち毎回のべ200〜300人が、通常業務と並行して参加している。

これまでに4回、大会運営に関わってきた入社5年目の高橋さん。型にはまらない現場に、当初は戸惑いもあったという。
株式会社ノジマ 総務グループ 広報担当 高橋実奈さん
「私はゴルフ未経験で、『打つ前は静かにするんだよ』と基本から教えてもらいました。何もかも分からない状態でしたが、直接観客や選手の声を聞いてそのまま反映できるところは、店舗での接客のおもてなしと共通すると思いました」
関係するすべての人々に満足してもらうためのこの「手作り運営」は、ノジマの接客哲学の延長線上にある。ノジマの店舗では、家電業界で主流となっているメーカー販売員がおらず、自社従業員で接客をしている。全メーカーの中からフラットな視点でお客様に最適なものを提案するため、店頭での接客は全てノジマの従業員が行う「コンサルティングセールス」を徹底している。
メーカー任せにしない店舗での接客と同様、大会運営もまた、従業員一人一人が『何が必要か』を主体的に考える場となっている。高橋さんはノジマという組織の強さを教えてくれた。
高橋実奈さん
「毎回手探りでやっていて、難しいと思うこともあります。どれだけ準備をしても、課題は必ず出てきます。でもいつも同じじゃつまらない。常に新しいことに挑戦して、失敗して、それを超えて成長していくという社風があるんです」
失敗を恐れて前例を反復するのではなく、失敗を前提に「どうすればもっと良くなるか」を突き詰める。この探究心こそが、「ノジマ流」のホスピタリティを生み出している。
高橋実奈さん
「神奈川を応援したいというところから始まったので、大会参加者に『いつもありがとう』と言っていただけると『あぁ、やってきてよかったな』って思えます」

手作りだからこそ伝わる温もり。その想いは、今や店舗の枠を飛び出し、スポーツを通じた社会貢献という大きな輪へと広がっている。
スポーツを通じた地域貢献活動
ノジマの歩みは、そのままスポーツ支援の歴史でもある。プロ野球「横浜DeNAベイスターズ」とのスポンサー契約をはじめ、女子プロサッカー(ノジマステラ神奈川相模原)やアメリカンフットボール(ノジマ相模原ライズ)、さらにはプロ卓球・Tリーグのタイトルパートナーなど、支援の幅は広い。そして、スポーツ支援は一方的なものではなく「新たなノジマファンの獲得」にも寄与していて、スポーツ・地域・ノジマが、まさに「Win-Win-Win」な形で強く結ばれている。
ノジマが支援を続ける中でも、ゴルフは、老若男女が長く親しめる生涯スポーツだ。シニアプロが真剣勝負を繰り広げる姿は、超高齢社会において「いくつになっても輝ける場所がある」という希望を示すことにも繋がる。「ノジマチャンピオンカップ」は、単なる1年に一度のスポーツイベントではない。企業が地域と真摯に向き合い、従業員が失敗を恐れず挑戦し続けることで、共に発展を目指す一つの象徴となっている。

この春、ノジマは本部の機能を東京・品川へと移したが、創業の地・神奈川への愛着が変わることはない。むしろ、ビジネスの拠点が広がった今だからこそ、地元への恩返しをしたいという想いは強まっている。
4月の箱根には、人間味あふれる「おもてなし」と、最高のパフォーマンスを繰り広げるプロたちの姿がある。今年もまた、多くの笑顔と共に、新たな歴史の1ページが刻まれようとしている。
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大会概要
日程:2026年4月16日(木)~17日(金)
会場:箱根カントリー倶楽部(神奈川県足柄郡箱根町)
賞金総額:5500万円(優勝賞金:1100万円)
主催:株式会社ノジマ
放送(BS-TBS)
4月16日(木) 21:00~21:54 ※初日
4月17日(金) 21:00~22:54 ※最終日+表彰式