「会津若松といえば歴史の街」
そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。鶴ヶ城や白虎隊で知られるこの街に今、個性豊かな新店や体験スポットが続々と誕生しています。

自家栽培の小麦で作るピザ、その生地の「品種」が選べる

会津若松市七日町にある窯焼きのピザ店「apoli(あぽり)」は、2025年6月にオープンしたばかり。東京のイタリアンレストランで10年ほど腕を磨いた奥さんの綾乃さんが本格ピザを焼き上げています。

このお店の最大のこだわりは、ピザ生地に使う小麦を旦那さんが自家栽培しているという点。さらにメニューを見ると「ピザ生地を選べます」との表記が。なんと小麦の品種を選べるんです。

物江さん
「今のところ『ゆめちから』と『ゆきちから』をご用意してます。『ゆめちから』はもちもち感が強くて弾力が強い。小麦の風味は『ゆきちから』のほうが強く感じられると思います」

食べ比べてみると、弾力のあるもちもちした食感を楽しめる『ゆめちから』と、あっさりとした風味が際立つ『ゆきちから』、確かに個性がまったく異なるといいます。生地だけでなく、ジェノベーゼピザに使うバジルも自家栽培。ローストポークピザ、デザートピザなどバラエティ豊かなメニューもそろっており、「選ぶ楽しさ」が詰まったお店です。

バイク屋の中にカフェ? 家族の夢が詰まった韓国風スイーツ店

会津若松市門殿町の住宅街を歩いていると、ケーキの看板を発見。中に入ると、バイクがずらりと並ぶ空間が広がります。さらに奥に進むと、一転してかわいらしいスイーツのコーナーが現れる——そんな不思議なお店が「bi-Nim.(ビーニィウム)」(去年1月オープン)です。

バイク屋を経営しているのは妃菜さんのお父さん。娘が飲食をやりたいと相談すると「やっていいよ」と場所を貸してくれたのだそう。ナイトウェディングをモチーフにした韓国風カフェとして、国産小麦にこだわった手作りのスイーツをそろえています。

一番人気は生ドーナツ。しっとりふわふわの生地の秘密は、練り込んだかぼちゃ。クリームは「一番生クリームのおいしいところだけ味わえるような配合」を目指した、優しい甘さに仕上がっています。口の中でほろりと溶けるような食感がクセになる一品です。

さらに気になるのが韓国ベーグル。日本のベーグルにありがちな「硬くてパサパサ」とは一線を画し、もちもちとした食感が特徴。イチオシのポテチーズベーグルは、チーズとパセリをのせて焼き、中にポテトサラダが入った満足感のある一品です。

そしてお店の奥にはもう一つの驚きが。米ぬかの自然発酵の力で体を温める「酵素S風呂」まであるのだとか。バイクにドーナツに酵素風呂——まさに家族みんなの 夢が詰まったお店です。

会津の伝統「会津型」を再び——紙糸で機織りも体験できる施設

七日町通りの観光名所エリアに去年4月にオープンした体験型施設「TSUMUGI(つむぎ)」は、古民家を改装した一軒。染め体験とサステナブルなものづくりが同時に体験できる、ちょっと珍しいスポットです。

 

ここで体験できるのが、会津型を使った染め体験。会津型とは、和紙(渋紙)に彫刻刀で模様を彫り、生地や着物を染めるための型紙のこと。喜多方地方の伝統工芸で、洋服の普及や印刷技術の進化によって一度は途絶えかけたものの、その芸術性が再評価され、今では有形民族文化財にも指定されています。

さらにもう一つのユニークな体験が、紙糸を使った機織り。使用する糸は、使い終わった牛乳パックや木材の端材などをリサイクルして作ったもの。伝統と環境への配慮が見事に融合した施設といえます。

「新しい会津若松」

歴史や伝統を大切にしながらも、新しいアイデアや挑戦が次々と生まれている会津若松市。どれも、作り手の"こだわり"と"遊び心"が詰まったものばかりです。

-----------------------------------------
ここで紹介できなかったお店は「TVer」でチェック!
『ふくしまSHOW』
(福島県域 水曜よる7時~)
見逃し配信は無料サービス「TVer」で
https://tver.jp/series/sro2m95cnv