提訴から7年、水俣病の未認定患者の争いが続いています。12月20日、患者の認定を求める訴訟の控訴審が始まりました。

控訴審が始まるのを前に、原告団が集会を開きました。


原告団 佐藤 英樹 団長
「(第一審の判決に)腹立たしく思っていて、私たちは絶対この裁判には負けられないと思ってます」


この裁判は、水俣病の未認定患者7人が熊本県と鹿児島県に患者の認定を求め、2015年に提訴したものです。


7人は水俣病が公式確認された1956年前後に不知火海の沿岸で生まれ「幼い頃から日常的に魚介類を食べ感覚障害など水俣病の症状が出ている」と訴えていましたが、2022年3月、熊本地裁は「医学的にも他の疾患による可能性を否定できない」とし、原告の訴えを退けていました。


原告は判決を不服とし控訴。
控訴審は、原告がメチル水銀を含んだ魚を食べたかどうかが争点となっていて、20日、原告側は「幼い頃から魚を食べることは生活の一部で、手足のしびれなどは水俣病の症状として医師から認められている」と主張しました。