水俣病特別措置法が定めた地域住民への健康調査の手法について、国立水俣病総合研究センターはMRIなどを用いた新たな調査研究の結果を発表しました。
国立水俣病総合研究センターによりますと脳の活動をリアルタイムに把握できる「脳磁計」と「MRI」を使って水俣病認定患者と健常者に刺激への反応や脳の形態などの調査を行ったところ、患者の8割にメチル水銀による影響の可能性を示す反応が検出されました。

【国立水俣病総合研究センター】
「今後、脳磁計とMRIの指標を用いて、水俣病を客観的に評価できる最適な手法の確立を目指していきたいと考えています。」

ただし国は「この評価手法だけで水俣病と判定するのは現状難しい」としていて、今後さらに検討を進めたいとしています。

特措法の制定からすでに13年が経過し、16億3千万円の研究費が費やされています。
