3年連続で奉納踊が中止となっている長崎くんち。
氏子の代表である常任総代らは、来年も通常開催されない場合は『踊町に特化した催し事』を開催することを16日明らかにしました。

長崎くんちを巡っては、新型コロナの感染拡大や諏訪神社宮司のセクハラ疑惑などにより3年連続で奉納踊が中止となっています。


氏子の代表らは、当初、奉納踊を行う条件として『宮司に対しセクハラ被害者への謝罪と辞任』を求めていましたが、今年9月には『来年は、宮司が辞任する・しないに関わらず、奉納踊を実施する』方針を決めていました。


常任総代(年番幹事町)中川進吾氏:
「このままでは来年も長崎くんちの開催が危ぶまれる中『踊町に特化した催し事』の実行委員会を立ち上げ、来年の長崎くんちの開催に向けた準備を進めることを決議しました」



常任総代らは長崎くんちの通常開催を目指し、これまで諏訪神社側に協議を求めてきましたが実現せず、来年諏訪神社での『お下り・お上り』『奉納踊』は断念せざるを得ない可能性があるとして、有志により“踊町に特化した催し事”の実行委員会を立ち上げ、開催に向けた準備も進めるということです。


常任総代(年番幹事町)中川進吾さん:
「(宮司が)辞めれば通常開催する。(進行中の裁判の)結果を待っていても、また今年の二の舞になってしまう。
(Q.来年は期待していい?)
「期待も何もするさ。せんばさね。だからこういう形でやりますよって(示した)」


従来の形で行うのか、新しい形で行うのか──
常任総代らは実行委員会を来月までに立ち上げ、来年2月末を目安に決めたいとしています。

来年の長崎くんちの方針についてもう一度整理します。
前提として、踊町や神輿守町の常任総代らは来年の長崎くんちの『通常開催』を目指しています。
ただし、諏訪神社側との協議がまとまらない場合は、諏訪神社での『お下り・お上り』や『奉納踊』を断念して、有志により『踊町に特化した催し事』を開催するとして、その準備を進める方針です。