深海魚のミズウオを教材に、さかなクンが小学生たちにプラスチックごみの海洋汚染の実態を伝える活動を行いました。

魚類学者のさかなクンは、東京海洋大学で全国から書類審査で選抜された小学生たちで構成される「さかなクン探究隊」と深海魚・ミズウオの解剖を行いました。

ミズウオは、目の前に流れてきたものを何でも丸呑みしてしまう特徴を持つことから、海洋汚染の状況を知る「指標」になる魚として知られています。胃の中からは…。

東京海洋大学 内田圭一教授
「あ、出てきた」
さかなクン
「プラギョミです」


解剖した8匹のミズウオのうち4匹から、プラスチックのコップやラベル、破片などが出てきて、子どもたちは、解剖を通じ「プラスチックの使い方を考え直したい」など学びを深めました。


さかなクンは、小学生たちに対し「町に落ちているプラスチックごみが川に集まって海に流れ出てしまう。意識して分別やリサイクルをしてほしい」と強調しました。

さらに、解剖に立ち会った、東京海洋大学で海洋プラスチックごみを研究する内田圭一教授は、「海洋ごみは越境ごみで自国だけの問題ではなく国際的問題」と述べました。

さらに、海洋プラスチックごみを削減するためには、「プラスチックの使用量を減らすことや、マクロのうちに回収し、適切に処理することなどが大事」とも呼びかけました。

日本は、1人あたりのプラスチック容器包装の廃棄量がアメリカに次いで2位です。今年8月には、プラスチックごみ汚染の防止に向けた、国際条約を作る交渉が決裂しています。