ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアからの侵攻が続く中、安全が確保できれば、60日から90日以内に大統領選挙を行うことが可能だとの認識を明らかにしました。

ロイター通信によりますと、ゼレンスキー大統領は9日の記者会見で、安全確保のため欧米諸国の支援が得られれば、60日から90日以内に大統領選を含む選挙の実施が可能との認識を明らかにし、「選挙を行う意志と準備がある」と強調しました。

ウクライナは戒厳令下のため、選挙を行うことができませんが、ゼレンスキー氏は法改正の検討を行うよう要請するとしています。

ゼレンスキー氏の大統領職をめぐっては、ロシアのプーチン大統領が任期が切れた「非合法な大統領だ」と主張し、大統領選の実施を求めているほか、アメリカのトランプ大統領も早期の実施を強く求めています。

また、アメリカが提示した和平計画の修正案について、ゼレンスキー氏は「安全保障の担当者らが協議中」だとし、10日にはアメリカ側に提示できるとの見通しを示しました。