警察庁の楠芳伸長官が岩手を訪れ、県内で相次いで出没するクマへの対応に当たる警察官に訓示した後、盛岡市内のクマの出没現場を視察しました。

警察庁の楠長官は2日午後、岩手県警察本部で11月13日に編成された「熊駆除対応プロジェクトチーム」のメンバーも含めた、およそ90人の警察官を前に訓示しました。

(楠芳伸長官)
「熊駆除の任務はこれまで警察が経験したことのないものでありますが、全国警察が一丸となり、その総合力を発揮して活動しているという自負を持って、任務に当たっていただきたい」

楠長官はこの後、10月にクマが出没・捕獲された盛岡市本宮の原敬記念館を訪れました。
そして、当時対応にあたった盛岡東警察署長とおおみや交番の所長から、捕獲までの経緯について説明を受けました。

(楠芳伸長官)
「盛岡市中心部に位置し、保育園が隣接するこのような場所にクマが出没したことを自らの目で確認いたしまして、引き続き自治体と連携して地域住民の皆様の安全確保を最優先とした取り組みを一層推進したい」

楠長官は、他の都道府県から派遣された警察官もメンバーとなっている「熊駆除対応プロジェクトチーム」の激励も行ったということです。