九州農政局は、荒尾市に本社を置く業者が外国産アサリを「熊本産」と偽って販売していたことを明らかにしました。

産地偽装していたのは、荒尾市で水産物の加工・販売業などを営む「熊水(くますい)」です。


立ち入り調査を行った九州農政局によりますと、熊水は、少なくともおととし2020年4月から去年2021年12月までの間に「韓国産」や「中国産」のアサリ、7200トンあまりを「熊本産」と偽って県外の卸売業者を含む3社に販売していたということです。


これは、おととし2020年と去年2021年、熊本県内で取れたアサリの114倍に当たる量です。


九州農政局は熊水に対し、食品表示法に基づき正しい表示とし、来月1月13日までに改善報告書を提出するよう指示しました。

九州農政局の調査に対して熊水は、産地偽装を認めた上で、「販売先から熊本産を求められたため偽装した」と説明しているということです。