紅葉の名所として知られる佐賀県神埼市の「九年庵」では、15日から秋の一般公開が始まります。

今年は公開期間を延長して新たな視点から楽しめるスポットも設けられています。

戸川真夢リポーター
「こちらの庭園、徐々にモミジが色づき始めていて、澄んだ空気と一面に広がる緑のコケから秋の訪れを感じることができます」

佐賀県神埼市の九年庵は明治時代の実業家伊丹文右衛門と息子の弥太郎の別邸・庭園です。

9年の歳月をかけて庭園を築いたことからその名が付けられ、国の名勝にも指定されています。

庭園には、およそ150本のモミジや40種類ほどのコケが一面に広がっています。

戸川真夢リポーター
「今年は新たに、建物を少し高い位置から眺められるルートも公開されています。階段を上って、振り返ると…。かやぶき屋根と庭全体を見渡すことができます。もう少しすると木々が鮮やかな赤や黄色に染まるそうです」

秋の一般公開は、例年9日間でしたが、今年は、より多くの人に楽しんでもらおうと16日間に期間を拡大しました。

佐賀県政策部MIGAKI担当 安部萌花さん
「(今年は)庭だけでなく周囲の自然と一体となった美しいたたずまいが見どころです。これまで一度も公開されていないエリアなのでぜひ見てもらいたい」


モミジは来週から再来週にかけて見ごろを迎える見込みです。

九年庵の秋の一般公開は、15日から今月30日まで行われ、今年は去年より2万人多い5万人の人出を見込んでいるということです。