JR芸備線の存廃について議論する協議会の幹事会が岡山市北区で開かれました。現在実証事業として行っている土・日・祝日の増便を週1便とすることなどが決まったほか、利用状況に関するアンケート結果も公表されました。

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近年の利用低迷に伴い、存続か廃止かを議論する芸備線再構築協議会です。きょう(10日)は実務者らによる幹事会が岡山市北区で開かれました。現在、実証事業として土・日・祝日にそれぞれ1便ずつ行われている増便について、自治体側は11月末以降も継続を求めていたのに対し、JR側は人材確保が困難として週1便への変更を提案し、これが承認されました。

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(岡山県 下野間豊県民生活部長)
「冬期も増便を行ってほしいという意見があることを真摯に受けとめていただいた結果なのかなと。人材がなかなか確保できないという昨今の状況の中でご英断をいただいた」

また、今年8月から9月にかけて利用者に対して行ったアンケート結果も公表されました。それによりますと、観光や芸備線への乗車自体が目的と答えた乗客のうち、「芸備線の駅周辺での観光や宿泊は予定していない」と回答した人は47%。さらに沿線で消費した金額が3,000円未満の人が約6割を占めているということです。

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(JR西日本岡山支社 梶浦剛史副支社長)
「調査事業につきましても実証事業につきましても、得られたデータをどのようにこの先の議論に生かしていくか、つなげていくかというところが大切な視点であろうかと思っております。引き続き議論し検討させていただければと考えております」

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また幹事会では、次回の実証事業について鉄道以外の交通形態と連携した事例も検証することが決まっています。