今年8月、岡山県倉敷市で、海水の流入を防ぐための水門=防潮水門が破損していたことが発覚した件についてです。倉敷市議会が、補償や水門の新設などを求める意見書を水門を管理する岡山県と県議会に提出しました。

倉敷市議会の荒木議長から岡山県の担当者らに意見書が手渡されました。

倉敷市玉島阿賀崎の里見川の河口に設置されている防潮水門・昭和水門については、今年7月、周辺の農家からレンコンや稲などの農作物への被害の報告があり、8月に県が調査を実施。その結果、水門の開閉部のゴムが損傷し海水が流入していることが分かったということです。これを受け、倉敷市議会は、9月議会で補償や水門の新設などを求める意見書を議決しています。

(倉敷市議会 荒木竜二議長)
「今まで個別にお願いしていたんですけど、なかなか腰を上げてくれなかったものですから、市議会として一つになってお願いをしてきたというのは一つの成果だと思っております」

一方、県は現時点ではあくまで従来の計画通り、施設の修繕で対応したいとしています。

(岡山県 尾松智土木部長)
「昨年度の点検で修繕をするということは計画されていたものなので、それを進めるための準備を今しているところです」

県では今後、意見書の内容について各部局で協議を進めていくということです。