約140年の歴史を持つ岡山県倉敷市の清心中学校・清心女子高校が、2027年度から男女共学になることが明らかになりました。これで岡山県内で唯一の女子校がなくなることになります。

(会見)
「清心中学校・清心女子高等学校は、2027年4月より男女共学となることが決定されました」

学校を運営するノートルダム清心学園が会見で明らかにしたものです。2027年4月から中学校・高校ともに男女共学となり、校名も「清心中学校・清心高等学校」に変わります。

(清心中学校・清心女子高等学校 松沢克彦校長)
「近年の急激な少子化や県下の教育情勢の変化により、本校も生徒数の確保という切実な必要に迫られています」

ノートルダム清心学園によりますと、中学校・高校ともに定員の7割程度の生徒数しかおらず、高校は1998年ごろから、中学校は2000年ごろから定員割れが続いていたということです。

恒常的な生徒数の増加につなげるため、男女共学に踏み切ったとしています。

(清心中学校・清心女子高等学校 松沢克彦校長)
「これからの時代、やはり男女共同参画社会が始まってくるというところで、やはり男性にも女性にも同じ教育を提供するという意味では新しい使命といいますか、そういったものにも目が開かれた」

卒業生は…。

(卒業生)
「清心は岡山県で唯一の女子校なんで、正直言うと女子だけでよかったかなと思いますけど、でも時代の流れ的には女子も男子もないので、そこは仕方ないかなって思います…さみしい」

街の人からはこんな声が…。

(街の人)
「もう驚きという言葉しか出ないです」
「さみしいですよね」

「ちょっともったいないですね、せっかく特徴があるのにね」

ノートルダム清心学園は、来年5月から6月ごろに入学についての案内を出す予定にしていて、大学についても共学の検討を行っているということです。