仏教国のタイで、僧侶らの性的スキャンダルが次々と発覚しています。僧侶と性的な関係を持ち、15億円以上を脅し取ったなどとして女が逮捕され、タイ社会に衝撃が広がっています。
記者
「(取り調べは)どうでしたか?何か言いたいことは?」
先週、タイ警察に逮捕されたウィラワン・エムサワット容疑者(35)。現地メディアがつけた異名は「僧侶キラー」「魔性の女」。
報じられたのは、ウィラワン容疑者が関わったとされる驚くべきスキャンダルでした。
記者
「容疑者の女はタイで尊敬を集める複数の僧侶らと性的な関係を持ち、多額の金を脅し取った疑いが持たれています」
ウィラワン容疑者は過去3年間で、位の高い僧侶ら少なくとも13人と性的な関係を持ったうえ、「隠し撮りした写真を公開する」などと脅して、日本円で合わせて15億円以上を受け取ったとされています。
SNS上には容疑者と僧侶のメッセージのやり取りも流出しました。
僧侶
「抱きしめたい」
容疑者
「私もよ」
さらに、ウィラワン容疑者が金銭を要求しているのか、寺の寝室で僧侶に詰め寄っているとみられる動画まで。こうした動画や写真は容疑者の自宅から8万件以上押収されました。
敬虔な仏教徒が多いタイでは衝撃が広がっています。
市民
「信じられない。悪い僧侶はいなくなってほしい」
「とてもがっかりしました。仏教を信仰していますが、ニュースを知ったとき、仏教に対する信頼が落ちました。人々の信仰心がなくなり、(寺への)寄付も少なくなるでしょう」
タイではこのところ、違法賭博や麻薬取引に関与した僧侶が摘発されるなど、仏教界の不祥事が続いていて、仏教庁は「信頼回復に努める」としています。
注目の記事
「価格破壊の店」「市民の味方」物価高続く中”10円焼き鳥”守り続ける店主の思い 創業75年の老舗居酒屋 福岡・大牟田市

20歳の娘は同級生に強姦され、殺害された…「顔が紫色になって、そこで眠っていました」 女子高専生殺害事件 母親が語ったこと【前編】

障がい者就労支援で疑惑「数十億円規模」の給付金を過大請求か 元職員が語った加算制度の悪用手口「6か月ごとに契約だけ切り替えて...」 事業所の元利用者も"高すぎる給付金額"に不信感

「拾った小石で竹に落書き」「立ち入り禁止エリアに侵入」京都の人気スポット・竹林の小径で迷惑行為が深刻化...記者の直撃にも悪びれないインバウンド客たち 地元商店街からも嘆き「本当にやめてもらいたい」

“ニセ警察官”から記者に詐欺電話「保険が不正使用されている」だまされたふり続けると“事情聴取”も…【特殊詐欺手口の全貌】

15年前の“時効撤廃”なければ逮捕されることはなかった 安福久美子容疑者(69) 別事件の遺族は「ぱっと明るくなりました」 全国には未だに350件以上の未解決事件









