5年前、甲府市の職員が職場で自殺したのは市が勤務時間を管理する体制づくりを怠ったためとして、市民グループが甲府市長に対し、市が支払った賠償金の負担を求める訴えを起こしました。

甲府市元職員 向山敦治さん

5年前甲府市の職員だった向山敦治さん当時42歳が職場で自殺したことをめぐる裁判は、長時間労働と自殺の因果関係が認められ、市に賠償金の支払いを命じる判決が確定しています。

市は遺族におよそ7100万円を支払いましたが、甲府市の住民3人は自殺の原因は市が勤務時間を管理する体制を作らなかったためとして、樋口雄一市長に賠償金の負担を求める訴えを甲府地裁に起こしました。

原告の弁護人 松丸正弁護士

原告の弁護人 松丸正弁護士:
「(トップに)非常に重い責任があるということ。それによって過労死、過労自殺を防止することができる。そういう意味付けができる裁判だと思う」


樋口雄一甲府市長 10日

提訴について樋口市長は10日の会見で「訴状をしっかり確認し適切に対応していきたい」とコメントしました。