ロサンゼルスのデモを巡り夜間外出禁止令が発令される中、大谷翔平選手が所属するドジャースは13日からホーム10連戦で、開催への影響も心配されます。

今月6日に始まったトランプ政権の不法移民の取り締まりに対する抗議デモ。これまでに一部が暴徒化したことを受け、現在、午後8時から午前6時まで、中心部の一部に夜間外出禁止令が発令されています。

記者
「ドジャースタジアムはこの丘の上にありまして、そのすぐそばにある幹線道路の向こう側が外出禁止令の区域内になります。ドジャースは13日からホームで10連戦が予定されていますが、デモの影響が心配されています」

ドジャースタジアムは外出禁止令区域の外にあるものの、境界線のすぐそばにあります。ナイターゲームは外出が禁止される時間帯に試合終了となり、影響が心配されます。

観光客
「もしもドジャースで試合を見てた時の帰りを考えたらちょっと怖い」

今のところ、外出禁止令について球団からの発表はありません。

一方、球場までの移動手段について交通当局によりますと、外出禁止区域内から発着する無料のシャトルバスは通常通り運行される予定ですが、夜間は一部の駅が閉鎖されるので最新情報を確認してほしいと呼びかけています。

この抗議デモをめぐっては、トランプ大統領が州兵を派遣したのは違法だとしてカリフォルニア州が訴え、連邦地方裁判所が一時差し止めを命じました。しかし直後に控訴裁判所がこれを取り消しました。

また、全米各地に抗議デモが連鎖する中、テキサス州ではアボット知事が12日、5000人以上の州兵と2000人以上の州警察の派遣を命じたと明らかにしました。

治安当局とデモ隊の衝突が懸念されますが、トランプ大統領の誕生日でもある今月14日には、アメリカ全土1500か所以上で抗議集会が計画されていて、週末は各地で緊張感が高まっています。