証券口座の“乗っ取り”による株の不正売買が急増しています。先月までの4か月間で不正売買の件数は3500件、額は3000億円を超えたことがわかりました。

証券口座をめぐっては、不正アクセスで乗っ取られ、身に覚えのない株の取引が行われる被害が相次いでいます。

金融庁の発表によりますと、不正な売買は今年1月から先月までの4か月間で9社で3505件、金額はあわせておよそ3049億円に上っていて、被害が急増しています。

実在する証券会社を装ってスマホに連絡などをする「フィッシング詐欺」で不正にログイン情報を取得するケースが多いとみられています。

金融庁はアカウント認証に複数の要素を必要とする「多要素認証」を使うなどする対策と注意を呼びかけています。