今ある窓の内側にもう1枚窓を取り付ける、いわゆる「窓のリノベーション」で、暮らしを快適にしながら補助金がもらえる制度があるのをご存知だろうか?省エネ・CO2削減を目的に、政府がおととし始めた「先進的窓リノベ事業」という大規模な集中支援で、ラストイヤーの今年度も1350億円の補助金が投入された。

環境に優しい窓が手軽に取り付けられるうえに、補助金により設置費用が約半額に抑えられるとあって「使わなくてはもったいない」制度なのだが、実は想定ほど普及が進んでいないという。一体なぜなのか・・・2023年度、国内で最も多く窓を販売した(※)三協テック株式会社の担当者に、制度の特徴や「窓リノベ」のメリットについて解説してもらった。

(※)帝国データバンク調べ

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どれだけお得に?「先進的窓リノベ」事業とは

家の新築やリノベーションを考える人が連日訪れるショウルーム。スマートフォンで施錠開錠できる最新式のドアや開放感のあるガーデンテラスなどに、家族連れの目も輝く。

三協立山株式会社三協アルミ社首都圏ショウルーム


中でも、今、住宅建材などを扱う三協テックが最も押し出しているのが「窓」だという。

「先進的窓リノベ、やらなきゃもったいないです。」

こう強く訴えるのは三協テック関東 神奈川支店の古田 泰三支店長。

▼三協テック関東 神奈川支店 古田 泰三支店長
「政府の『先進的窓リノベ事業』では、製品価格の50%、最大200万円が補助されます。私どもは、内窓の設置をおすすめしています」

三協テック関東 神奈川支店 古田 泰三支店長


「先進的窓リノベ事業」とは・・・
2030年度の家庭からのCO2排出量を66%削減することを目標とし、高い断熱性能を持つ窓へのリノベーションにかかる費用を補助する国の事業。

窓の断熱効果にあわせて補助金が支給され「内窓の設置」「外窓の交換」「ガラス交換」(※)における費用の1/2相当の補助(1戸あたり上限200万円)が受けられる為、通常の約半額で窓のリノベ-ションができる。

※いずれも省エネ基準A以上の高性能な断熱窓へのリノベーションが条件

例えば、通常約15万円の内窓が、補助金をもらうことで8万4000円程で設置できるケースも(配送費・諸経費別途)

「先進的窓リノベ事業」を利用して三協テック「プラメイクEⅡ」を設置した場合(一例)


多くの従業員がすでに導入も、消費者への普及はイマイチ?

三協テックは、住宅建材大手・三協アルミの商品の販売・加工を手がけていて、2023年度国内で最も多く窓を売り上げた企業。

豪雪地域の北陸・富山県に本社があることも後押しして、従業員の大半がすでに今回の制度を利用して「窓リノベ」済みだという。


窓のプロである社員たちも「過去に例がないセンセーショナルな制度」と口を揃えるほどの大型補助金制度。

国の補助金予算は2023年度が1000億円、2024年度は1350億円。
そして2025年度も1350億円が付いた。しかし、2024年度は920億円分しか補助金申請されていない。

▼三協テック関東 神奈川支店 古田 泰三支店長
「三協テック社員の多くが活用していますが、一般的にはまだまだ知られていないので、認知度を上げていきたいと思います」

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“1窓1時間弱” “年間電気代3万円減”も 知られざる窓リノベのメリット

そんなお得な補助金制度を活用したい!と、三協立山グループOBの大森さんも「窓リノベ」を決意。

この日は、東京・八王子市にある築23年の自宅で、リビングなど6か所に内窓を設置する工事が行われていた。

1窓1時間弱で設置可能


▼大森さん
「補助金が出ると聞いたので今がチャンスだなと、思い切って頼んでみました。冷暖房の電気代がかかっていることをずっと感じていたので、光熱費がどれだけ下がるか、大変期待しています。それと、ここは飛行場が近く騒音に悩まされているので、内窓を付ければ両方一度に解消できるかなと思いました」

手際の良い施工をお茶を片手に眺める大森さん


住宅のリノベーションは人生における一大イベント。
施工期間中は仮住まいが必要など、大がかりなイメージがあり、なかなか踏み切れない人も多いだろう。しかし、三協テックおすすめの「窓リノベ」は、今ある窓の内側にもう1枚窓を設置するだけなので、施工時にもそのまま住み続けられる。

職人らにかかれば1窓につき1時間以内に設置可能で、大森さんがお茶を飲んでいる間に作業が終わってしまうほど手軽なのだ。

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夏に窓やドアから入り込む熱の割合は、家全体で約73%。また冬は、暖房の熱の約58%が窓やドアから外へ流れ出ている。(※注1)
そこで窓を1枚内側に増やすことで外気の影響を受けにくくし、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるというのだ。

(※注1:出典 一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会)

さらに電気代が年間3万円カットできるとの試算もあり(※注2)、エネルギー価格が高騰している今、お財布にも優しい。

(※注2:東京都6地区ベース、国立研究開発法人 建築研究所HP「平成28年省エネルギー基準に準拠したエネルギー消費性能の評価に関する技術情報(住宅)」に基づきエネルギー消費量、暖冷房金額に換算)

室内側の窓表面温度の比較(三協アルミ 社内試験) 


また、古い家では切っても切り離せない結露を抑えることができるほか、小さなお子さんがいる家庭や、大森さんのように外からの騒音に悩まされている方には嬉しい「防音効果」も期待できる。その上、防犯性も上がるというから、内窓の設置にはメリットしか感じられない。

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6か所の窓リノベにかかった時間は、計5時間。リノベーションしたばかりの窓の前で、大森さんはこの日一番の笑顔を見せた。

▼大森さん
「今買い物に行っている妻が帰ってきたら、あっという間にできたってびっくりするんじゃないかなと思って、その顔が楽しみです」


「最大80%オフ」以上になる自治体も!?普及に向け企業も動く!

窓リノベを支援するのは国の補助金制度だけではない。実は各自治体でもそれぞれ独自の補助金制度を設けていて、場所によっては補助金を「二重」や「三重」に受け取ることも可能となる。

例えば住まいが東京都にある場合、国の補助金に加えて都からも補助金を受け取ることができ、負担額は更に小さくなる。

これほどお得な制度をもっと活用してもらおうと、三協テックでは今年度、都内にサポート専門チームを設置。常駐の社員3人が面倒な補助金申請の手続きを支援してくれるそうだ。


今回の国の先進的窓リノベ事業は、今年の年末まで。

夏の暑さが年々厳しくなっていく日本列島…エネルギー価格の高騰も気になる今、お得に窓をリノベーションして、今年の夏を涼しく過ごしてはいかがだろうか。

三協テック株式会社
https://www.sankyotec.jp/