自己破産申請の準備に入った宮城県名取市の和菓子製造店「壽三色最中本舗」の負債額が約4億5000万円に上ることがわかりました。

帝国データバンク仙台支店によりますと、宮城県名取市増田の「壽三色最中本舗」は、コロナ禍による来店客の減少や原材料費の高騰などで資金繰りが悪化し、3月30日に事業を停止して自己破産申請の準備に入ったということです。負債額は、2024年3月時点で約4億5000万円に上るとみられています。

壽三色最中本舗は1931年創業の老舗和菓子メーカーでアズキやゴマなど3種類の餡を包んだ「三色最中」を主力商品に、ようかんやゆべしなどを製造・販売していました。県内の百貨店などで6店舗を経営し、ピーク時の1992年3月期には年間で約7億9500万円の売上を計上していました。