アメリカのトランプ大統領はウクライナに求めている鉱物資源の権益の供与をめぐり、ゼレンスキー大統領が近く、合意するとの見通しを示しました。

アメリカ トランプ大統領
「合意はかなり近い、ウクライナは合意を望んでいる。ウクライナは良いことと思っているし、重要で大きな取引となる」

トランプ大統領は21日、このように述べ、“ウクライナがレアアースなどの鉱物資源の権益供与に近く合意する”との見通しを示しました。

また、トランプ氏は鉱物資源の権益供与は去年、ゼレンスキー氏がバイデン政権下のアメリカ政府に提案していたものだと指摘したうえで、「バイデンが署名すべきだった。しかし、彼は自分が何をしているかすらあまり分かっていなかった」と話しました。

一方、ゼレンスキー大統領は、「アメリカとともに合意案の調整を続けている」とし、協議中であることを強調しました。

合意案は「両国の関係を強化できるものだ」としたうえで、「鍵となるのは効果が確かなものになるよう詳細をしっかり詰めることだ」と述べ、ウクライナに対する安全保障が必要であることを改めて示唆しています。