衝突事故を想定したレスキュー訓練が香川県高松市の消防署で行われました。使われるのは、実際の衝突試験で変形した最新のハイブリッド車両です。

消防の特殊な機材で車を解体し、運転手を救助します。衝突試験後の変形した車を事故車両にみたてた、実践に近い訓練です。
自動車事故対策機構=ナスバが高松市消防局に車両を提供し、行われました。
最近のハイブリッド車には、高い強度の鋼板や高電圧システムなどが採用されていて、従来よりも救助に高い知識と技術が必要とされています。
消防隊員は、運転手を救出するまでの一連の手順を確認しました。
(高松市北消防署 高度救助隊 鎌野高義消防司令補)
「変形した車を使用した訓練はなかなかないので、このような訓練はありがたく感じます」
(自動車事故対策機構 高松主管支所 佐藤宏樹主管支所長)
「最新の(車を訓練に)使ってもらえるということで、さらなる救助の迅速化にもつながると思うので、今後の救助にいかしてもらえたら」

ナスバでは、今後も衝突試験で使用した車の提供を続け、救助技術の向上に貢献したいとしています。