発言が波紋を広げるトランプ大統領と初の首脳会談を行うため、石破総理はこの後、アメリカへ出発します。“トランプ外交”とどう向き合えばいいのか。その実情を知る人物がJNNの取材に応じ、攻略法の一端を明かしました。
記者
「石破総理が菅元総理との面会するため、自民党本部に入りました」
トランプ大統領との初の首脳会談を前に、午後、菅元総理と面会した石破総理。きのうは岸田前総理からアドバイスを受けるなど、準備を進めてきました。
トランプ氏と対面で会談するのはイスラエルに続き2か国目となる見通しで、外務省幹部は自信をのぞかせています。
外務省幹部
「他国より早く首脳会談が出来ることになったのは、日本重視の姿勢の表れだ」
アメリカ トランプ大統領
「彼(石破総理)らが会談のため訪米する、楽しみだ。日本に対して大きな敬意を持っている、日本が好きだ」
石破総理の訪問を歓迎する考えを示しているトランプ大統領。その人柄について、トランプ氏をよく知る人物は…
杉山晋輔 元駐米大使
「個別にお会いしたり、話したりする時からの感じっていうのは、ものすごく優しくてチャーミングで、人の気をそらさない」
こう話すのは第一次トランプ政権で駐米大使を務めた杉山晋輔氏です。日米の貿易協定をめぐっては署名式にも出席。トランプ政権との交渉に深く携わってきました。
第2次トランプ政権は日本に対し、どう出てくるとみられるのでしょうか。
杉山晋輔 元駐米大使
「トランプ1.0の時にあったような傾向は、トランプ2.0で変わるという風には思わない方がいいと思います。彼はディール(取引)だと思うんですよね、割と全てのことが」
アメリカ トランプ大統領
「『関税』は我々をとても豊かに、とても強くする」
メキシコとカナダには、関税措置を延期する見返りに国境対策強化の確約を取り付けるなど、「脅し」とも取られる取引を仕掛けたトランプ大統領。
杉山氏は石破総理が、「両国の利益を満たす新たな同盟を築く」と訴えていることが会談成功の鍵を握るとみています。
杉山晋輔 元駐米大使
「Let's make a dealという時のディールというのは、お互いに一番大事なところを取ろうということでないとディールは成立しないですから。石破総理がお互いにどういうことだから、よく話をして、それで一番良い所を見つけてこうっていうのは、それはぴったりなんじゃないかと思いますけど」
杉山氏は“トランプ氏は全体を大きく見るタイプだ”と指摘し、安倍政権でも“細かい数字などではなく、大局的に日本の貢献を説明してきた”と明かします。
政府関係者によると、今回、石破総理も日本がアメリカの雇用を支える「最大の投資国」だと一目で分かるよう、データを記した地図やグラフを使って説明する考えだということです。
外務省幹部
「最後は人と人、小手先のテクニックではなく、生身の人間同士の対話が大事だ」
石破総理の外交手腕が問われることになりそうです。
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