香川県琴平町の“こんぴらさん”を舞台に、街おこしのユニークな取り組みが始まりました。その名も、愛犬と初詣を楽しめる「わん詣で」です。

愛犬を連れた人たちが、こんぴらさんの参道に続々と集まってきます。

「きょうあると知って、たまたま休みだったんで来ました」
「なかなか神社とか入れてくれるところがないので、一緒だと楽しいです」

785の石段を登る参拝に出発です。愛犬と初詣を楽しむ「わん詣で」は、琴平町のレストランや、商店街活性化事業に取り組む会社などが初めて企画したものです。

金刀比羅宮では江戸時代、飼い主の代わりに犬を参拝させる「代参」が行われていて、その犬を「こんぴら狗(いぬ)」と呼んでいました。「わん詣で」はその文化を現代に蘇らせようというものです。

「もうちょっとがんばろうかな」

「途中はね、疲れて休み休みになったんですけど、僕の方が疲れてがんばってました」

(参拝者)
「一年間無事に過ごせたらなあと思います」

境内では、全国から訪れた愛犬家たちの交流も。

(記者)「この格好どうされたんですか?」

(参拝者)
「初詣ということで羽織袴で正装で」
「きょうは私は東京から来たんです。みなさんキャバリアの仲間です。楽しいです、みんなで登れて。こういうのあるといいですね」

「わん詣で」にあわせて、こんぴら狗のぬいぐるみくじが用意されたほか、参道にはのぼり、店には「ペット歓迎」のステッカーも。スタンプラリーやペットマーケットも行われ、街全体で、飼い主と犬が楽しめるイベントです。

(ペット参拝わん詣で 実行委員会 野瀬勇一郎副委員長)
「参道と、こういうマーケットのイベントができることで、いろいろ町全体でつながることというのがあるんだろうと。今来ているワンちゃんの数より、きっちりこういう風にしていくことで、おそらく何倍にも広がっていくんだろうなと」

「わん詣で」のイベントはあさって(2日)まで。2月2日の節分は、犬と一緒に豆まきも楽しめるということです。