岩手県と盛岡市は29日、奥州保健所管内の盛岡市保健所管内の教育保育施設あわせて3か所で感染性胃腸炎の集団発生があったと発表しました。計56人に症状があり、1人が入院しました。

奥州保健所管内の利用者142人・職員38人が在籍する教育保育施設で、1月16日から28日にかけて利用者28人と職員1人の計29人に嘔吐や下痢、発熱などの症状がありました。検査の結果、症状のあった2人からノロウイルスが検出されました。1人が入院しましたが、その他の有症者はいずれも回復傾向にあるということです。また、盛岡市では2つの教育保育施設で感染性胃腸炎が集団発生し、あわせて27人に症状が確認されました。2024年度に岩手県内で発生した感染性胃腸炎の集団発生は42件(うち盛岡市は19件)となりました。去年の同じ時期は43件でした。県は予防方法として、トイレで用を足した後や調理の前、食事前に石けんで十分に手洗いをすること、調理で加熱が必要な食品は85~90度で90秒間熱を加えることなどを呼びかけています。