カナダの空港が、熊本空港への定期便の就航に向けて熊本県に打診していることが明らかになりました。

打診をしているのは、カナダ西部にあるエドモントン国際空港を運営する公団です。

この空港の年間利用者は約820万人とカナダで5番目に多い空港ですが、日本への定期便はありません。

県によりますと2023年に最初の打診があり、その後、公団幹部などが熊本を2回訪問。熊本空港のほか阿蘇などの観光地を視察していて、高い評価をしているということです。

公団側の代理人はRKKの取材に対し、理由として「TSMCの進出を始めとする熊本の成長性」を挙げました。木村知事も期待を高めています。

熊本県 木村敬知事「(エドモントン国際空港は)アメリカとカナダの国境のハブ空港を目指していると聞いている。シアトルの周辺には半導体産業の集積もあるため、そうした意味での連携も含めていろいろな可能性があるのではないかと期待している」

今後、公団側は「早ければ2026年夏にもチャーター便を運行し、需要を見極めながら2027年以降の定期便の就航を目指したい」としています。

熊本空港 現在の国際線の状況

熊本空港では現在、韓国(仁川、釜山)と台北(桃園)、香港の合わせて4路線が就航しています。

今後は中国(北京)、タイなどアジア圏での拡大計画がありますが、もしカナダ便が実現すれば、熊本空港では初の欧米への定期便です。