新型コロナウイルス感染者の「全数把握の見直し」についてです。26日からは、65歳以上の高齢者や重症化リスクがある人、妊娠している人などのみ発生届の対象とし、重症化リスクが低い人については、年代別の総数だけを報告するという運用に変わりました。制度の変更をどう感じているのか、福岡市内のクリニックに話を聞きました。
◆「負担は大幅に軽減」

山本希治院長「重症化リスクが低い方は、年代別に陽性になった方の人数の登録だけをしていただく形の全数把握の方向に変わりました。今までの仕事の8割方が減るのではないかなと、登録自体に手がかかっていたので、この部分が減るのは医療機関にとっては正直助かる」

◆重症化リスクが低い人への対応は…
負担が減るのは、医療機関だけではありません。保健所でも今後は、重症化リスクの高い人への対応に集中できるようになります。一方で懸念されるのが、報告の対象外である重症化リスクが低い人への対応が手薄になることです。

◆「健康フォローアップセンター」
このため、福岡県は26日から「健康フォローアップセンター」をスタートさせました。自宅で療養している人の症状が悪化した場合や、食料品などの生活支援の相談に対応します。

また、県は「療養証明書」の相談に応じる「療養証明専用相談ダイヤル」も設置し対応しています。

福岡県がん感染症疾病対策課 井手裕二参事
「安心して療養生活を過ごしていただけるように、対象外となる人が取り残されることのないようにですね、われわれとしては、できるだけ丁寧にフォローしていきたいと考えています」














