静岡県で認定こども園の送迎バス内に園児が置き去りにされ死亡した事故。
同様の事故を防ぐために、どのような事故防止対策がとられているのか、長崎市内の幼稚園で取材しました。
今月5日、静岡県で認定こども園の送迎バス内に3歳の女の子が置き去りにされ亡くなりました。

幼保連携型認定こども園 くるみ幼稚園 上野 貴美子 園長:
「そういうことが絶対ないようにっていうので、職員会議でもう一度、今やってることをきちんと徹底していこうと」
※幼保連携型 認定こども園 = ”幼稚園機能” と ”保育所機能”の両方をあわせ持つ単一の施設

長崎市のくるみ幼稚園では、140人ほどが園のバスを利用しています。


同乗する職員が、園児を一人ずつバスから降ろし、出迎えるもう一人の職員も 確認しながら引き受けます。

最後に、全員降りたことを確認し、運転手に報告。
職員:「全員降りました」
運転手:「はーい、了解しました」

さらに、運転手が、消毒の際、車内を見回ることで『二重のチェック』につながっています。
園児:「はい、げんきです!」

教室に入ってからも出欠確認を行います。

登園時に限らず、『いるべき人数』が揃っているか、その都度、確認します。
上野 園長:
「移動したら必ず人数チェック。おトイレに行って戻ってきたら人数チェックします。やっぱりそういうところで漏れることで事故につながることがあるので…」

現在、ほとんどの園が、保護者との間で『連絡用アプリ』を導入しています。

この園でも、保護者が入力した欠席やバス利用の有無の情報を元に、その日の『乗車名簿』が作製され、バスに同乗する職員が持参します。

上野 園長:
「実際にバスに乗る先生は、その名簿を見ながら、このバス停でこの子、この子、この子が乗ってくるっていうのを確認して、必ず乗せてるんですね。紙面通りになっている状況を見逃さないというか、違うことは必ず確認する」

静岡での事故を受け、長崎県は7日、県内の園に通知を出し、『出欠確認や、バス乗車時の人数確認、降車後の車内確認の徹底』をよびかけています。