メジャーリーグ、シアトルマリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(48)がマリナーズの殿堂入りセレモニーを翌日に控え日本時間27日、記者会見を行った。イチロー氏は冒頭で「まあ、生きていたら何が起こるか分からない」とコメント。

イチロー氏のマリナーズ殿堂入りはK.グリフィーJr.やR.ジョンソンらに続く10人目となる。2001年に日本からメジャーリーグに移籍した最初の野手はその年、新人王とMVPを受賞した。その後もオールスターゲーム出場とゴールドグラブ賞を10回、シルバースラッガー賞を3回獲得する活躍で2001年から2012年と2018年から2019年にかけてマリナーズで活躍。

本拠地のT-モバイル・パークで行われるマリナーズ対ガーディアンズ戦で開催されるセレモニーを前に記者会見に臨んだイチロー氏は「まあ、生きていたら何が起こるか分からない」とコメント。さらに「誰も想像していなかったですし、僕自身も今日この舞台に立てることをどのタイミングでも想像できなかったです」と語った。

マリナーズとは「説明できない縁があった」と振り返り、「日本で9年プレーして、一軍では7年でしたが、その経験がすべてで、(最初の)スプリングトレーニングのときから(メジャーリーグで)やれるという自信はありました」と当時の思いを話した。

現地の記者から「まだ(野球を)やっているのを見ますが野球が恋しいですか?」と問われると「よく聞かれますが、東京ドームでの最後の試合が、ファンの皆さんがこれ以上ないという終わり方をさせてくれたので、それは一切ないですね。感情的にあれを上回るのはありえないと思っています。やはり終わり方って大事だなと、よくこれは振り返りますね」。

さらに今後は「僕なりのアプローチでマリナーズの力になりたいなと思っています」とバックアップを誓った。イチロー氏は現在もチームの練習に参加するなど積極的に活動している。「選手たちから何かを要求されたときに、応えられる状態でありたい。今やっていることを続けていかないと絶対にできない。元選手が口だけで何かを伝えるのと、自分が一緒にプレーして何かを伝えるのでは、伝わり方が全く違う。それはメジャーの選手であっても、僕がオフシーズンに接している高校生たちであっても同じこと」と胸の内を明かした。

明日は殿堂入りのセレモニーが行われ、スピーチの準備については「野球の準備とは比べられないくらい胃が痛いね。そのことを考えると。2回目の胃潰瘍になるかもしれない(笑)」と会場を沸かせた。

■主な成績 

10年連続ゴールド・グラブ賞(2001年~2010年)
10年連続オールスターゲームに出場(2001年~2010年)
シルバースラッガー賞を3回受賞(2001年、2007年、2009年)
首位打者2回獲得(2001年、2004年)
盗塁王1回獲得(2001年)
10年連続シーズン200本安打を達成。
2004年1シーズン最多の262本安打を記録。

マリナーズでの成績:2542本安打、打率.321

※写真は会見に臨んだイチロー氏